基本情報の廃止は本当?2027年度見直しと対策

基本情報技術者試験の廃止と2027年度制度見直しを確認する学習机

結論から言うと、基本情報技術者試験は廃止されません。2027年度から試験制度の見直しは予定されていますが、IPAが公開している案では基本情報技術者試験は「継続」とされています。

ただし、何も変わらないわけではありません。2027年度春頃から新試験制度へ移行する予定で、現行試験制度は2026年度の実施をもって終了する予定です。さらに2026年12月28日以降は、基本情報技術者試験のCBT試験に休止予定が案内されています。

つまり「基本情報がなくなるから急がないといけない」という話ではなく、「基本情報は続くが、制度移行前後の時期は申込日程と出題範囲を確認した方がいい」という話ですね。この記事では、基本情報の廃止という噂の真相と、今から受験する人が取るべき対策を整理します。

この記事のポイント
  • 基本情報技術者試験は2027年度新制度でも継続予定
  • 廃止ではなく出題範囲体系や一部内容の見直し
  • 2026年度末から2027年度春頃は日程確認が重要
  • 今から受けるなら現行制度のうちに計画を固める
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目次

基本情報の廃止は本当か

基本情報技術者試験の廃止情報を公式情報で確認する様子

まずは、検索している人が一番知りたいところから確認しましょう。「基本情報 廃止」と言われると、試験そのものがなくなるように見えますが、公式情報を追うと少し違います。

結論は廃止ではない

基本情報技術者試験は、2027年度以降も継続予定です。IPAが2026年3月31日に公開した「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況」では、2027年度の新試験制度における基本情報技術者試験が「継続」と整理されています。

変わるのは、試験区分体系の整理や出題範囲の一部見直しです。特に基本情報技術者試験については、科目Aの出題範囲体系の変更、科目Bの出題範囲の一部変更が挙げられています。ただしIPAは、技術動向や環境変化を踏まえた表記変更等であり、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はないと説明しています。

「基本情報技術者試験が廃止される」と決まった事実はありません。2026年5月31日時点では、2027年度新制度でも基本情報技術者試験は継続予定です。

この点を押さえるだけで、かなり不安は減るかなと思います。資格が突然消えるわけではなく、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者試験を含めた全体の並びを、データ・AI時代に合わせて整理し直す流れです。まずは「廃止」ではなく「制度見直し」と捉えるのが正確ですね。

2027年度見直しの要点

2027年度の見直しでは、データマネジメント試験の新設、ITパスポート試験の出題構成変更、応用情報技術者試験と高度試験を大きく再編するプロフェッショナルデジタルスキル試験の新設などが検討されています。その中で、基本情報技術者試験は廃止ではなく継続の位置づけです。

基本情報技術者試験の試験時間と出題数も、IPAの案では科目Aが90分60問、科目Bが100分20問と示されています。これは現行の基本情報技術者試験と同じ枠組みです。つまり、受験者目線で見ると「試験名が消える」「全く別物になる」というより、出題範囲の整理を確認しながら今まで通り科目A・科目B対策を進める形になります。

項目2027年度見直し案の内容受験者への影響
試験区分基本情報技術者試験は継続廃止前提で焦る必要はない
開始時期2027年度春頃に新制度へ移行予定2026年度末から日程確認が重要
試験時間科目A90分、科目B100分現行制度と同じ枠組み
出題数科目A60問、科目B20問学習計画は大きく崩れにくい
出題範囲科目A体系と科目B一部を変更公式シラバスの確認が必要
基本情報技術者試験の2027年度制度見直しを整理するロードマップ

2027年度の細かい変更点を追うなら、基本情報技術者試験2027年変更点と対策も合わせて確認しておくと理解しやすいです。この記事では「廃止かどうか」を中心に見ていますが、変更点の記事では受験タイミングや学習方針をもう少し具体的に整理しています。

2026年度の受験注意点

2026年度に受験する人が特に注意したいのは、制度移行に伴う試験日程です。IPAのCBT方式案内ページでは、基本情報技術者試験は令和5年度から年間を通じてCBT方式で随時実施している一方で、2026年12月28日以降に試験の休止を予定していると案内されています。

ここで大事なのは、「休止予定」が「廃止」を意味するわけではないことです。2027年度春頃から新制度へ移行する予定があるため、その前後で申込受付や試験実施が一時的に調整される可能性がある、と見るのが自然です。受験を考えている人は、勉強を始めるだけでなく、申込可能な期間とテストセンターの空き状況を早めに確認しておきたいですね。

注意

2026年度末から2027年度春頃は、制度移行に伴って試験日程や申込受付が変わる可能性があります。受験直前に慌てないよう、必ずIPAとCBT-Solutionsの最新案内を確認してください。

特に、会社の資格手当や学校の単位認定など、期限がある目的で受験する人は注意が必要です。いつでも受けられる試験という感覚で先延ばしにしていると、制度移行期の休止や会場混雑にぶつかるかもしれません。2026年中に合格したいなら、夏から秋までに一度受けるくらいの前倒し計画が現実的かなと思います。

2023年変更との違い

基本情報の廃止という噂が出やすい理由の一つに、2023年4月の大きな制度改正があります。このとき、旧来の「午前試験」「午後試験」という呼び方が「科目A試験」「科目B試験」に変わり、試験形式も大きく変わりました。

旧制度では午後試験でプログラミング言語を選択する形式がありましたが、新制度では擬似言語に統一されました。また、科目Aは60問90分、科目Bは20問100分となり、CBT方式で通年受験できる形になっています。名前も形式も変わったため、「昔の基本情報は終わった」という意味で廃止っぽく見えてしまったのかもしれません。

比較2023年制度改正2027年度見直し案
主な変化午前午後から科目A・Bへ変更新試験制度内で基本情報は継続
受験方式CBT方式の通年実施へ通年実施を予定
科目B擬似言語・セキュリティ中心に変更出題範囲の一部変更を予定
受験者の対策新形式への慣れが重要シラバス差分の確認が重要

2023年以降の新制度を詳しく整理したい場合は、基本情報技術者試験の変更点と新制度の解説を読むと、午前午後制から科目A・科目Bへ変わった流れがつかみやすいです。2027年度の話と混同しないよう、まず2023年改正と2027年度見直しを分けて理解しましょう。

噂が広がる理由

「基本情報 廃止」という検索が増える背景には、いくつかの誤解があります。試験名や試験形式が変わったこと、午後試験やプログラミング言語選択がなくなったこと、さらに2027年度の新試験制度という言葉が出てきたこと。このあたりが混ざって、「基本情報自体が消えるらしい」と受け取られやすいんですね。

また、応用情報技術者試験や高度試験が再編される予定であることも、誤解を強めています。2027年度の見直し案では、応用情報と高度試験を大きくくくり直す新しい試験群が検討されています。そのニュースだけを見ると、情報処理技術者試験全体が大改造される印象を受けます。

  • 午後試験の名称がなくなったため試験廃止に見える
  • プログラミング言語選択の廃止と試験廃止を混同しやすい
  • 2027年度新制度という言葉だけが先に広がりやすい
  • 応用情報や高度試験の再編と基本情報の扱いを混同しやすい

こういうテーマでは、SNSの短い投稿や切り抜き情報だけで判断しない方がいいです。一次情報を確認すると、基本情報技術者試験については継続予定であり、問う知識・技能の範囲そのものに変更はないという説明まで出ています。噂を見たら、まず公式の見直しページを確認する。この順番で十分ですね。

基本情報の廃止が不安な人の対策

基本情報技術者試験の現行制度で受験計画を立てる学習者

基本情報の廃止が不安な人に必要なのは、噂を追い続けることではなく、受験時期と勉強内容を決めることです。ここからは、2026年度から2027年度にかけてどう動くべきかを具体的に整理します。

現行制度で早めに受ける

今から受験するなら、まずは現行制度で受けられるうちに合格を狙うのが一番シンプルです。2027年度新制度でも基本情報技術者試験は続く予定ですが、移行前後は申込受付や試験実施が読みづらくなります。出題範囲の細かな差分を気にしながら待つより、今わかっている制度で対策を進めた方が動きやすいですね。

特に2026年度中の合格を狙うなら、受験日を先に決めるのがおすすめです。基本情報技術者試験はCBT方式なので、自分で試験日時と会場を選びます。通年受験できる便利さはありますが、締め切りが見えにくいぶん、勉強開始が遅れやすいのが弱点です。

2026年内に合格したいなら、学習開始から2〜3か月後に一度受験する前提で予定を組むと現実的です。制度移行期に入る前に、少なくとも1回は本番を経験しておきましょう。

基本情報技術者試験の全体像をまだつかめていない人は、基本情報技術者試験とは何かをまとめた試験概要から確認すると、科目A・科目B、合格基準、受験メリットまで一通り理解できます。制度変更のニュースだけを見るより、試験の基本を押さえた方が迷いにくいです。

科目Aと科目Bを分ける

基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bで必要な勉強がかなり違います。科目Aは知識問題が中心で、テクノロジ、マネジメント、ストラテジを広く押さえる必要があります。一方、科目Bはアルゴリズムと情報セキュリティの比重が高く、特に擬似言語を読んで処理を追う練習が重要です。

2027年度見直しで出題範囲体系が整理されるとしても、現時点で基本になるのはこの二本柱です。いきなり全範囲を完璧にしようとすると挫折しやすいので、最初は科目Aで用語と基礎を押さえつつ、同時に科目Bの短い問題を少しずつ解くのが良いかなと思います。

科目別の進め方
  • 科目Aは頻出用語と過去問演習を優先する
  • 科目Bは擬似言語のトレースを毎日少し触る
  • 情報セキュリティは科目A・科目Bの両方で得点源にする
  • 制度移行前は新教材より公式シラバス差分を優先確認する

勉強を始めるときは、最初から分厚い参考書を完璧に読む必要はありません。まずは試験範囲をざっと把握し、問題演習でわからない部分に戻る方が続きやすいです。今すぐ問題を解きたい方は、基本情報の過去問アプリで無料演習できます。

公式情報を定期確認する

制度変更の情報は、必ず公式情報を軸に確認してください。検索上位の記事やSNSの投稿はわかりやすい一方で、公開時点が古かったり、2023年改正と2027年度見直しを混同していたりすることがあります。特に「廃止」「終了」「新制度」という言葉は不安をあおりやすいので、一次情報に戻る癖をつけるのが安全です。

2027年度見直しについては、IPAの情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況で、見直しのポイント、新試験制度の概要、開始時期、実施方式、免除制度の検討状況などが公開されています。受験日を決める前に、一度はこのページを見ておきたいですね。

  • IPAの試験区分ページで基本情報技術者試験の概要を見る
  • IPAの見直し検討状況ページで2027年度の案を見る
  • CBT-Solutions側で申込受付と会場日程を見る
  • シラバスやサンプル問題の更新が出たら差分を確認する

公式情報は読みづらいこともありますが、試験制度の話では一番信頼できます。記事で大枠を理解し、最終判断は公式ページで確認する。この流れにしておけば、「廃止らしい」という噂に振り回されにくくなります。

勉強開始の優先順位

基本情報の廃止が不安で手が止まっているなら、まずは情報収集よりも小さく勉強を始める方が大切です。2027年度の細かなシラバス差分を待っている間にも、科目Aの基礎用語、2進数、データベース、ネットワーク、セキュリティ、アルゴリズムの考え方は今から学べます。

制度移行前に合格を狙う場合、優先順位はかなりはっきりしています。最初に試験概要をつかみ、次に科目Aの頻出分野を演習し、早い段階で科目Bの擬似言語に触れる。これだけでも、何となく参考書を読み続けるより合格に近づきやすいです。

STEP
受験予定月を決める

制度移行期を避けたいなら、2026年内の受験を軸に考えます。

STEP
科目Aを広く演習する

用語暗記だけでなく、問題を解きながら弱点分野を見つけます。

STEP
科目Bを早めに始める

擬似言語は慣れが必要なので、短い問題を毎日少しずつ解きます。

STEP
公式差分を確認する

新しいシラバスやサンプル問題が出たら、今の勉強内容との差を確認します。

制度が変わるニュースを見ると、勉強を始めるタイミングを迷いがちです。でも、基本情報技術者試験で問われる基礎は短期間で丸ごと別物になる性質のものではありません。むしろ今から基礎を固めておけば、2027年度新制度に移っても対応しやすくなります。

基本情報の廃止まとめ

基本情報技術者試験は廃止されるわけではありません。2027年度から新試験制度への移行は予定されていますが、IPAの見直し案では基本情報技術者試験は継続とされています。科目A・科目Bの試験時間と出題数も、案では現行制度と同じ枠組みです。

一方で、現行試験制度は2026年度の実施をもって終了する予定で、2026年12月28日以降には試験休止予定の案内もあります。2026年度中に受けたい人は、制度移行期に入る前に受験日を決め、早めに勉強を始めた方が安心です。

基本情報の廃止を心配するより、まずは公式情報を確認し、受験日を決め、科目A・科目Bの対策を始める。この順番で動けば大丈夫です。

最終的な試験日程や出題範囲は、必ずIPAと申込サイトの最新情報で確認してください。この記事の役割は、不安な噂を整理して、今やるべきことをはっきりさせることです。基本情報技術者試験を取る価値はまだ十分にありますし、ITの基礎を固めたい人にとっては今からでも狙う意味のある資格だと思います。

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