基本情報技術者試験は廃止される?制度変更の真相と今後の見通し

基本情報技術者試験は廃止されるのか

「基本情報技術者試験は廃止されるの?」という噂を耳にして、不安になっている方もいるかもしれません。

結論から言うと、基本情報技術者試験は廃止されていません。ただし2023年4月に大きな制度改正が行われ、試験の形式や内容が大幅に変わりました。さらに2026年3月には経済産業省から試験区分の見直し案も発表されており、今後の動向が注目されています。

この記事では、基本情報技術者試験の廃止に関する真相と制度変更の内容、そして今後の見通しについてわかりやすく解説します。

この記事のポイント
  • 基本情報技術者試験は廃止ではなく制度改正された
  • 2023年の主な変更点と試験が変わった背景がわかる
  • 経産省が発表した試験区分の見直し案の内容がわかる
  • 制度変更を踏まえて今やるべき対策がわかる
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基本情報技術者試験の廃止は本当なのか

基本情報技術者試験の廃止について調べる人

「基本情報技術者試験 廃止」と検索する方が一定数いますが、実際に何が起きているのかを正確に整理しておきましょう。

基本情報技術者試験は廃止ではなく制度改正

基本情報技術者試験は廃止されていません。2023年4月に大幅な制度改正が行われたことで「なくなったのでは?」と勘違いする方がいますが、試験自体は現在も実施されています。

制度改正の背景には、IT人材の需要増加と試験制度の老朽化があります。従来の年2回・ペーパー試験方式では受験機会が限られていたため、より多くの人が受験しやすい形に変更されたんですね。

基本情報技術者試験は廃止どころか、むしろ受験しやすくなりました。通年受験が可能になり、いつでも挑戦できるようになっています。

IPAが管轄する国家試験として、ITパスポートと応用情報技術者試験の間に位置する重要な試験区分であることに変わりはありません。企業での評価や資格手当の対象としても引き続き有効です。

2023年に変わった試験の主な変更点

2023年4月の制度改正では、試験の名称から形式まで多くの点が変わりました。「午前試験」「午後試験」という名称が廃止され、「科目A試験」「科目B試験」に変わったのが代表的な変更ですね。

項目旧制度(〜2022年度)新制度(2023年度〜)
試験回数年2回(春・秋)通年実施(CBT方式)
試験名称午前試験・午後試験科目A試験・科目B試験
科目A(旧午前)80問 / 150分60問 / 90分
科目B(旧午後)11問中5問選択 / 150分20問全問必須 / 100分
プログラミング言語C・Java・Python等から選択擬似言語に統一(選択廃止)
採点方式素点方式IRT方式(600点以上で合格)

特に大きいのは科目Bの変更です。以前は長文読解型の問題を5問選んで解く形式でしたが、新制度では短めの問題を20問すべて解答する形式になりました。変更点の詳細については基本情報技術者試験の変更点の記事で詳しく解説しています。

プログラミング言語の選択が廃止された背景

旧制度ではC言語・Java・Python・アセンブラ・表計算の中から1つを選んで解答する形式でしたが、新制度ではこの選択制が廃止されました。すべて擬似言語(疑似コード)での出題に統一されています。

この変更の背景には、特定のプログラミング言語に依存しない「論理的思考力」を測りたいというIPAの意図があります。実務で使う言語は時代とともに変わりますが、アルゴリズムを理解する力はどんな言語でも共通して必要ですよね。

擬似言語は特定のプログラミング言語ではなく、アルゴリズムを表現するための簡易的な記法です。プログラミング経験がなくても、ルールを覚えればトレース(処理を追う作業)ができるようになります。

プログラミング言語の選択がなくなったことで、「どの言語を選べばいいかわからない」という悩みは解消されました。その代わり、擬似言語のトレース力は全受験者に求められるスキルになったということですね。

合格率は制度変更後に大きく上昇した

基本情報技術者試験の廃止が噂される一方で、制度変更後の合格率は大きく上昇しています。旧制度では20〜30%台だった合格率が、新制度では約50%前後にまで上がっているんです。

時期合格率備考
2021年度(旧制度)約41%CBT移行後やや上昇
2022年度(旧制度最終)約38%最後のペーパー併用年度
2023年度(新制度初年)約48%通年化・科目B変更後
2024年度約50%新制度が定着

合格率が上がった理由としては、通年受験で準備が整ったタイミングで受けられるようになったこと、科目Bの出題形式が短問型に変わり時間に余裕ができたことなどが挙げられます。

合格率が上がったからといって試験の価値が下がったわけではありません。IT人材育成の観点から、合格しやすくする方向に舵を切ったのがIPAの方針です。取得するなら今がチャンスとも言えますね。

経産省が発表した試験区分の見直し案

2026年3月に経済産業省が「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)」を発表しました。これにより、基本情報技術者試験を含む試験区分の再編が検討されていることが明らかになっています。

現時点では「案」の段階であり、具体的にどの試験がどう変わるかは確定していません。ただし、IT人材の育成方針やデジタル社会の変化に合わせて、試験体系そのものが見直される可能性があるということですね。

注意

試験区分の見直し案はあくまで検討段階です。「基本情報技術者試験がなくなる」と決まったわけではありません。確定情報はIPAの公式サイトで発表されるので、SNSの憶測に振り回されないようにしましょう。

仮に試験区分が再編されたとしても、すでに取得した基本情報技術者の資格は有効です。制度変更を不安に思う方こそ、現行制度のうちに取得しておくのが賢い選択ですよ。

基本情報技術者試験の廃止を心配する人が今やるべきこと

基本情報技術者試験の対策を始める人

基本情報技術者試験の廃止が心配なら、今すぐ具体的な行動に移しましょう。制度が変わる前に合格を目指すための実践的なアドバイスを紹介します。

現行制度のうちに早めに受験する

基本情報技術者試験の廃止や再編が気になるなら、最もシンプルな対策は「今のうちに合格してしまう」ことです。制度が変わる前に取得しておけば、どんな見直しが行われても影響を受けません。

CBT方式で通年受験が可能な現行制度は、受験者にとって非常に有利な環境です。好きなタイミングで受けられて、不合格でも30日後に再挑戦できるのですから、先延ばしにする理由はないですよね。

制度変更を待っているうちに勉強のモチベーションが下がるのが一番もったいないパターンです。「いつか受けよう」ではなく、具体的な受験日を決めて申し込みを済ませましょう。

試験の出題範囲や科目別の対策については、基本情報技術者試験の出題範囲の記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてくださいね。

科目Aと科目Bの対策を並行して進める

基本情報技術者試験は科目A・科目Bの両方で600点以上を取る必要があります。どちらか一方だけに偏った勉強では合格できないので、バランスよく対策を進めることが大切ですね。

科目Aは知識問題が中心で、過去問からの類似出題が多いのが特徴です。一方、科目Bはアルゴリズムと情報セキュリティが出題され、思考力を問われる内容になっています。

科目別の対策ポイント
  • 科目A:過去問道場で分野別に演習し正答率80%を目指す
  • 科目B:擬似言語のトレース練習を毎日1問は解く
  • 学習配分はインプット3割・アウトプット7割が目安
  • 苦手分野を放置せず早めに潰しておく

特に科目Bのアルゴリズム対策は慣れが必要なので、勉強の初期段階から少しずつ取り組んでおくのがおすすめです。科目Aの暗記だけに時間を使って、科目Bの対策が間に合わないというのはよくある失敗パターンですよ。

CBT方式の通年受験を活かして計画を立てる

現行のCBT方式では、全国のテストセンターで年間を通じて受験できます。以前の年2回制と違い、自分の準備状況に合わせてベストなタイミングで受けられるのが大きなメリットですね。

ただし、通年受験だからこそ「いつでも受けられる」と油断して先延ばしにしてしまうリスクもあります。以下のようなスケジュールを目安にすると良いでしょう。

STEP
受験日を先に決めて申し込む

2〜3ヶ月後の日程でテストセンターを予約します。先に予約することで勉強に締め切り効果が生まれます。

STEP
1ヶ月目はテキスト+科目A演習

テキストを1周サラッと読みつつ、過去問道場で科目Aの演習を始めます。

STEP
2ヶ月目は科目B中心に切り替え

擬似言語のトレース練習とIPAサンプル問題を重点的に解きます。

STEP
試験前2週間は総仕上げ

模擬試験形式で時間を測りながら通しで解いて、本番の感覚を掴みます。

不合格になっても30日後に再受験できるので、1回目を「実力確認」と割り切って早めに受けてしまうのも1つの戦略です。本番の雰囲気を経験しておくと、2回目の受験で落ち着いて解答できますよ。

制度変更の最新情報はIPAを定期的にチェックする

基本情報技術者試験の廃止や見直しに関する正確な情報は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式サイトで発表されます。SNSやブログの情報は推測や誤解が含まれることがあるので、一次情報を確認する習慣をつけましょう。

特にチェックすべきなのは以下のページです。

  • IPA公式サイトの「試験情報」ページ
  • 経済産業省の情報処理技術者試験に関するプレスリリース
  • IPAの「シラバス・出題範囲の変更」ページ

2026年3月に発表された試験区分の見直し案についても、今後IPAから具体的な方針が公表される見込みです。ただし、見直しが実施されるとしても通常は1〜2年の移行期間が設けられるため、急に試験がなくなることはまずありません。

過去の制度変更でも、旧制度から新制度への移行には十分な周知期間が設けられました。焦る必要はありませんが、情報収集は怠らないようにしましょう。

まとめ

基本情報技術者試験は廃止されておらず、2023年の制度改正で通年受験・擬似言語統一・IRT採点方式に変わりました。合格率も旧制度の約30%台から約50%前後に上昇しており、受験環境は以前より有利になっています。

2026年3月には経産省から試験区分の見直し案が発表されましたが、現時点では検討段階です。制度がどう変わるか不安な方は、現行制度のうちに早めに合格してしまうのが最も確実な対策ですね。

CBT方式で通年受験できる今の環境を活かして、具体的な受験日を決めて勉強を始めましょう。基本情報技術者試験の廃止を心配するよりも、合格に向けて動き出すことが何よりも大切ですよ。

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