基本情報技術者試験とAWS認定はどっちを取る?目的別の選び方ガイド

基本情報技術者試験とAWS認定資格、どっちを先に取るべきか迷っている方は多いのではないでしょうか。どちらもIT系の有名な資格ですが、性質がまったく異なるので、目的に合わせて選ぶことが重要です。

この記事では、基本情報技術者試験とAWS認定資格の違いを徹底比較し、あなたの目的やキャリアプランに合った選び方を解説していきます。結論を先にお伝えすると、IT基礎を固めたいなら基本情報技術者試験、クラウドの実務力をつけたいならAWS認定がおすすめです。

この記事のポイント
  • 基本情報技術者試験とAWS認定の違いがわかる
  • 難易度と学習時間の目安を比較できる
  • 目的別にどっちを取るべきか判断できる
  • 両方取得する場合の効率的な順番がわかる
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目次

基本情報技術者試験とAWS認定の違いを徹底比較

基本情報技術者試験とAWS認定の比較

試験の概要と資格の性質の違い

基本情報技術者試験とAWS認定は、そもそも資格としての性質が大きく異なります。基本情報技術者試験は経済産業省が管轄する国家試験で、ITの幅広い基礎知識を問う資格です。一方、AWS認定はAmazon Web Servicesが提供するベンダー資格で、AWSのクラウドサービスに特化しています。

基本情報技術者試験のカバー範囲は非常に広く、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメント、経営戦略まで含まれます。IT全般の「教養」を身につける試験と言えますね。

AWS認定は、エントリーレベルのAWS Certified Cloud Practitioner(CLF)から、アーキテクト、開発者、運用担当者向けの専門資格まで複数のレベルがあります。いずれもAWSのサービスや設計パターンに関する実践的な知識が問われます。

比較項目基本情報技術者試験AWS認定(CLF)
主催経済産業省・IPAAmazon Web Services
種類国家試験ベンダー資格
範囲IT全般の基礎AWSクラウド特化
有効期限なし(永久有効)3年(更新が必要)
受験料7,500円11,000円(税別)

大きな違いの一つが有効期限です。基本情報技術者試験は一度合格すれば永久に有効ですが、AWS認定は3年ごとに更新が必要です。長期的な資格価値を重視するか、最新のクラウド技術を追い続けるかで選択が変わりますね。

難易度と必要な学習時間の比較

基本情報技術者試験とAWS認定のどっちが難しいかは、受験者のバックグラウンドによって大きく変わります。IT未経験者にとっては、範囲の広い基本情報技術者試験のほうが難しく感じることが多いですね。

基本情報技術者試験の合格に必要な学習時間は、IT未経験者で200〜300時間、IT系学部の学生で100〜150時間が目安です。科目A(旧午前)は暗記中心ですが、科目B(旧午後)のアルゴリズム・プログラミング問題はしっかりとした理解が求められます。

AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)は、AWSの基本的なサービスとクラウドの概念を問う入門レベルの試験です。学習時間は40〜80時間程度で、AWSの公式トレーニングやハンズオンを活用すれば効率的に準備できます。

AWS認定ソリューションアーキテクト(SAA)になると難易度が上がり、学習時間は100〜200時間が目安です。基本情報技術者試験と同程度かそれ以上の難易度と言えます。

どちらも独学で合格可能ですが、基本情報技術者試験は範囲が広い分、計画的な学習が必要です。AWS認定はサービスの実機操作ができるので、手を動かしながら学べるのがメリットですね。

転職市場での評価はどっちが高い

転職市場での評価は、志望する企業や職種によって基本情報技術者試験とAWS認定のどっちが有利かが変わります。一概にどちらが上とは言えませんが、傾向ははっきりしていますね。

日系の大手SIerや官公庁系のプロジェクトでは、基本情報技術者試験が高く評価されます。国家資格であること、IT全般の基礎力を証明できることが理由です。入札要件に「基本情報技術者試験以上の保有者」が含まれるケースもあります。

一方、Web系企業やクラウドネイティブな企業では、AWS認定のほうが直接的な評価につながります。AWSは国内クラウド市場でトップシェアを持っているため、AWSの実践的なスキルを持つ人材は即戦力として歓迎されます。

評価が高い場面の違い
  • 基本情報:日系SIer・官公庁・大手企業のIT部門
  • AWS認定:Web系企業・クラウド系企業・スタートアップ
  • 基本情報:新卒採用・未経験転職での基礎力証明
  • AWS認定:中途採用での即戦力アピール

求人サイトで「基本情報技術者」と「AWS認定」それぞれの条件で検索してみると、どちらの資格がより求められているか、実際の市場感がつかめます。自分の志望先に合わせて戦略的に選びましょう。他の資格との比較については基本情報技術者試験とCCNAの比較の記事も参考になります。

取得メリットの違いを整理

基本情報技術者試験とAWS認定では、取得することで得られるメリットの性質が異なります。それぞれの強みを理解したうえで、どっちが自分に合っているか判断しましょう。

基本情報技術者試験の最大のメリットは、ITの全体像を体系的に理解できることです。ハードウェアからソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、マネジメントまで、IT業界で働くうえで必要な基礎知識がすべて網羅されています。この広い知識基盤は、どの職種に進んでも土台として活きてきます。

AWS認定のメリットは、クラウドの実践的なスキルが身につくことです。AWSは世界で最も利用されているクラウドプラットフォームであり、その知識は多くの企業で即座に活用できます。特にインフラ構築、サーバーレス設計、コスト最適化などの実務能力が身につきますね。

基本情報技術者試験は「広く浅くIT全般の基礎力」、AWS認定は「狭く深くクラウドの実践力」を身につけられます。キャリアの方向性に合わせて選びましょう。

また、資格手当の面でも違いがあります。基本情報技術者試験は多くの日系企業で手当の対象になっていますが、AWS認定はWeb系・クラウド系企業で評価されやすいです。合格後のキャリアについては基本情報技術者試験の合格後キャリアの記事もご覧ください。

目的別おすすめの選び方

基本情報技術者試験とAWS認定のどっちを取るべきかは、あなたの現在の状況と目的によって変わります。ここでは代表的なパターン別におすすめをまとめますね。

IT未経験で業界に入りたい方には、基本情報技術者試験がおすすめです。IT全般の基礎知識を体系的に学べるので、入社後にどの技術分野に進んでも対応できる土台が作れます。国家資格という信頼性も、就職活動での大きな武器になります。

すでにIT業界で働いていて、クラウドスキルを強化したい方にはAWS認定が最適です。実務で直接使えるスキルが身につくので、キャリアアップや年収アップにつながりやすいですね。

あなたの状況おすすめ理由
IT未経験・就活中基本情報技術者試験基礎力の証明+国家資格の信頼性
IT業界でクラウド志望AWS認定実務直結のスキルが身につく
インフラエンジニア志望AWS認定クラウドインフラの需要が高い
SIer・大手企業志望基本情報技術者試験入社要件や資格手当の対象
フリーランス志望AWS認定案件獲得に直結しやすい

迷った場合は、まず基本情報技術者試験でIT基礎を固めてから、AWS認定に挑戦するのが王道のルートです。基礎があるとAWSの学習もスムーズに進みますよ。

基本情報技術者試験とAWS認定をどっちも取る戦略

基本情報技術者試験とAWS認定の両方取得する戦略

両方取得する場合の最適な順番

基本情報技術者試験とAWS認定のどっちも取りたい場合は、基本情報技術者試験を先に取得するのがおすすめです。ITの基礎知識があると、AWSのサービスを理解するスピードが格段に上がるからです。

たとえば、基本情報技術者試験でネットワークの基礎(TCP/IP、サブネット、DNS)を学んでおけば、AWSのVPCやRoute 53の設定がスムーズに理解できます。データベースの知識があれば、RDSやDynamoDBの選定も的確に行えますね。

逆に、AWSから先に始めると、クラウド特有の概念は理解できても、その裏にあるITの基礎技術がわからないまま進んでしまうリスクがあります。表面的な操作はできても、トラブルシューティングや設計判断で行き詰まることが多いです。

おすすめの取得順序は「基本情報技術者試験→AWS CLF→AWS SAA」です。IT基礎を固めてからクラウドの知識を積み上げると、効率よくスキルアップできます。

ただし、すでにAWSを業務で使っている方は、先にAWS認定を取得して実務に活かし、その後に基本情報技術者試験で基礎を体系的に整理するというアプローチもありです。

学習内容が重なる分野はここ

基本情報技術者試験とAWS認定には、学習内容が重なる分野がいくつかあります。この重複部分を意識して学習すると、両方の試験対策を効率的に進められますね。

最も重なる分野はネットワークです。基本情報技術者試験ではTCP/IP、OSI参照モデル、IPアドレス、サブネットマスクなどを学びますが、これらはAWSのVPC設計やセキュリティグループの設定で直接使う知識です。

セキュリティも共通する重要分野です。基本情報技術者試験で学ぶ暗号化、認証・認可、ファイアウォールの概念は、AWSのIAM、KMS、WAFなどのサービスを理解する土台になります。

学習が重なる分野
  • ネットワーク(TCP/IP、サブネット、DNS)
  • セキュリティ(暗号化、認証・認可)
  • データベース(RDB、SQL、正規化)
  • システム設計(可用性、冗長化、負荷分散)

データベースの分野も重複が大きいです。基本情報技術者試験でリレーショナルデータベースの基礎を学んでおけば、AWSのRDS、Aurora、DynamoDBといったサービスの特性や使い分けがスムーズに理解できます。

学習スケジュールの立て方

基本情報技術者試験とAWS認定の両方を取得する場合、トータルで6〜12ヶ月の学習期間を見込んでおくのが現実的です。効率的なスケジュールの立て方を紹介しますね。

まず基本情報技術者試験の学習に3〜6ヶ月を充てます。科目Aの知識系は通勤・通学中の隙間時間で、科目Bのアルゴリズム対策はまとまった時間を確保して取り組むのが効果的です。

基本情報技術者試験に合格したら、1〜2ヶ月のインターバルを空けてAWS CLFの学習を始めましょう。基本情報の知識が新しいうちに始めると、重複分野の学習を大幅に短縮できます。

期間取り組む内容目安時間
1〜4ヶ月目基本情報技術者試験の学習200〜300時間
5ヶ月目基本情報技術者試験を受験
6〜7ヶ月目AWS CLFの学習40〜80時間
8ヶ月目AWS CLFを受験
9〜12ヶ月目AWS SAAの学習・受験100〜200時間

忙しくて平日の学習時間が取れない方は、休日に集中して取り組むスタイルでも問題ありません。大切なのは継続することなので、無理のないペースで進めていきましょう。

両方持っていると強い職種

基本情報技術者試験とAWS認定の両方を持っていると、特に評価が高まる職種があります。IT基礎力とクラウドスキルの両方が求められるポジションですね。

クラウドエンジニアは、その筆頭です。AWSのサービスを使いこなすだけでなく、ネットワークやセキュリティの基礎知識が不可欠な職種であり、両方の資格が直接活きてきます。障害対応やアーキテクチャ設計では、基本情報で学んだ基礎理論が役立つ場面が非常に多いです。

インフラエンジニアやSREも、両方の資格を持っていると強いポジションです。従来のオンプレミス環境の知識とクラウドの知識を併せ持つ人材は、ハイブリッドクラウド環境の設計・運用で重宝されます。

基本情報技術者試験とAWS認定の両方を持っていると、クラウドエンジニア・インフラエンジニア・SRE・ITコンサルタントなどの職種で特に評価されます。基礎力と実践力の両立が強みになります。

ITコンサルタントも両方の資格が活きる職種です。クライアントにITインフラの提案をする際に、基礎的な技術知識とクラウドの最新トレンドの両方を押さえている必要があるからです。

まとめ

基本情報技術者試験とAWS認定はどっちも価値のある資格ですが、目的によって優先順位が変わります。IT基礎を固めたい方やSIer志望の方は基本情報技術者試験、クラウドの実務スキルを磨きたい方はAWS認定を先に取得しましょう。

迷った場合は、基本情報技術者試験からスタートしてAWS認定に進むのが王道ルートです。基本情報技術者試験の幅広い知識がAWS認定の学習効率を高めてくれるので、結果的にどっちも短期間で取得できます。

まずは基本情報技術者試験の合格を目指す方は、基本情報技術者試験の学習アプリで効率よく学習を進めてみてくださいね。基礎をしっかり固めることが、その後のキャリアの可能性を大きく広げてくれますよ。

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