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基本情報技術者試験の変更点は?2023年以降の制度と今の準備

気になるところから読んで大丈夫。ひとつずつ、いっしょに理解していこうにゃ。

この記事の目次
  1. 基本情報技術者試験の変更点と現行制度
  2. 基本情報技術者試験の変更点を準備に反映する

基本情報技術者試験は、2023年4月に通年試験となり、「午前・午後」から「科目A・科目B」へ変わりました。試験時間や科目Bの出題形式、採点方法も変わっているため、以前の受験経験や教材を使う人は、名称以外の違いも確認しておきたいところです。

この記事では、2023年から実施済みの変更と、2026年10月20日時点の現行制度を整理します。何が変わったのかを先に把握し、手持ちの教材や演習方法、受験予定のどこを見直せばよいか判断できるようにまとめますね。

この記事のポイント
  • 2023年の主な変更は通年化・科目再編・科目Bの小問化・IRT採点
  • 現在は科目Aが90分60問、科目Bが100分20問で全問必須
  • 合格基準は各科目の評価点600点以上で、科目A免除制度も継続
  • 現行シラバスVer.9.2と2027年度向けのシラバス案を区別する

基本情報技術者試験の変更点と現行制度

パソコンと机上の資料を確認する学習者

変更が「いつから」「どう変わったのか」を正しく把握することが、効率的な対策の出発点になります。まずは旧制度との違いを一覧で見ていきましょう。

項目2023年3月までの制度2023年4月以降の制度
受験時期上期・下期の一定期間通年で実施するCBT方式
知識を問う科目午前試験:150分・80問科目A:90分・60問
技能を問う科目午後試験:150分・11問から5問を解答科目B:100分・20問を全問解答
プログラミング分野擬似言語に加え、個別言語等の選択問題あり擬似言語による出題に統一
採点・合格基準素点方式・各科目60点以上/100点IRT方式・各科目の評価点600点以上/1,000点
午前・科目Aの免除午前試験免除制度科目A試験免除制度として継続

制度変更の経緯はIPAの2023年通年試験化に関する変更告知、現在の時間・問題数・合格基準は試験要綱Ver.5.6で確認できます。

通年化とCBT方式を分けて理解する

2023年4月の変更は、上期・下期の決められた期間から、年間を通じて受験日を選べる形になったことです。CBTは会場のパソコンで解答する方式を指し、通年化する前から導入されていました。「2023年に紙の試験から初めてCBTへ変わった」と理解すると、変更の時期を取り違えてしまいます。

自分の学習進度に合わせて、「準備ができたタイミングで受ける」という戦略的なスケジューリングができるようになったのは、忙しい社会人にとって本当に嬉しいポイントです。ただし、希望する会場の開催日・空席や休止期間に左右されるため、思い立った日に必ず受けられるという意味ではありません。

科目A・科目Bの時間と問題数

旧午前試験は科目A、旧午後試験は科目Bになりました。科目AはITに関する基礎知識を広く問う90分60問、科目Bは技能を問う100分20問です。解答時間の合計は300分から190分へ短縮されています。この190分には科目間の休憩を含みません。

通常受験では科目Aと科目Bを別日に分けられず、続けて受けます。時間短縮を理由に負担が必ず軽くなったとは判断せず、科目Aは90分、科目Bは100分で問題を読む・考える・解答する流れに慣れておきましょう。

科目Bは擬似言語と全問必須へ

科目Bは、アルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問の計20問です。旧午後試験のように得意な問題を選んで解答する方式ではなく、全問が解答対象になりました。

プログラミング分野は擬似言語に統一され、C・Java・Pythonなどから受験用の言語を選ぶ必要はありません。一方で、繰返し、条件分岐、配列などの処理を読み解く練習は必要です。

アルゴリズムは丸暗記ではなく、処理の流れを論理的に追う訓練が必須です。フローチャートを書き出したり、サンプルコードをトレースして頭を動かす練習を優先しましょう。

科目Aの学習範囲までこの2分野だけになったわけではありません。分野の全体像を確認したい場合は、科目A・科目Bの出題範囲で整理できます。

IRT採点と各科目600点の基準

採点は科目A・科目Bともに、IRT(項目応答理論)に基づく方式です。通常受験では、各科目の評価点がそれぞれ1,000点満点中600点以上で合格となります。2科目の平均が600点あればよい、という基準ではありません。

評価点は正解数を単純に割合へ直した点数とは異なります。したがって「科目Aは36問、科目Bは12問正解すれば確実に合格」とは言えません。練習問題の正答率は理解度を確認する目安にし、本試験の評価点へそのまま換算しないようにしてください。

難問に固執せず、解ける問題を確実に拾うための時間配分も練習しましょう。ただし、特定の問題を解くと何点になるかを推測する採点対策より、解答の根拠を説明できる学習を優先します。

現行シラバスはVer.9.2

2024年10月の試験からは、DX、データ利活用、AIなどの技術動向を踏まえた改訂が適用されました。ただし、その際のVer.9.0を現在も「最新」として教材を選ぶのは適切ではありません。IPAの現行資料一覧に掲載されている基本情報技術者試験のシラバスは、2026年1月8日掲載のVer.9.2です。

Ver.9.2では、用語例から「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加しています。教材の出版年だけでなく、対応シラバスと出版社の追補情報も確認すると、更新された用語を補いやすくなります。現在の版はIPAの試験要綱・シラバス一覧で確認できます。

2026年9月30日には、2027年度から開始予定の新制度向けにシラバス案Ver.0.1も掲載されています。これは現行Ver.9.2とは別の資料です。将来の変更はIPAの新試験制度シラバス案と、2027年度の基本情報技術者試験の変更点で確認してください。

基本情報技術者試験の変更点を準備に反映する

制度を理解したら、教材・演習・受験予定の順に見直していきましょう。すでに学んだ知識をすべて捨てる必要はありません。古い制度を前提にしている箇所を見つけ、現在の形式に合わせて補うことが大切です。

古い参考書で確認する箇所

手持ちの参考書とパソコンの資料を照合する学習者の手元

手持ちの教材では、まず「試験概要」「午後・科目Bの演習」「法務など更新されやすい用語」を確認してください。2進数やデータ構造などの基礎説明を復習に使える場合もありますが、旧形式の模擬試験だけでは現在の時間配分を練習できません。

確認箇所見直すポイント
試験概要・合格基準科目A90分60問・科目B100分20問、評価点各600点の説明か
午後・科目Bの問題大問の選択や個別言語の選択を前提にせず、擬似言語の小問を練習できるか
新しい用語・法令名現行シラバスと照合し、出版社の追補や正誤表で補えるか

基礎説明は残し、試験概要と演習部分だけを補う方法もあります。表の項目が大きくずれていて、自分で差分を管理しきれない場合は、受験予定の制度に対応した教材へ切り替えると整理しやすいですね。

演習を科目別の形式に合わせる

科目Aは、用語の意味と関連する仕組みを確認しながら、知識問題を時間内に解く練習をします。旧午前問題を復習に使う場合も、現在のシラバスと照合し、最後は60問・90分の形式で解答ペースを確認しましょう。

科目Bは、擬似言語の変数や配列の値を紙に書き、処理を一つずつ追う練習から始めます。情報セキュリティも、攻撃手法の名前を覚えるだけでなく、問題文の状況でどの対策が必要かを考えて解きます。

現在の形式をつかむには、IPAが公開しているサンプル問題や公開問題で、文章量や解答の選び方を確かめるのが有効です。旧午後問題の解答数や言語選択に合わせた勉強計画を、そのまま科目Bへ持ち込まないようにしましょう。

予約と再受験の条件を確認する

試験日を先に予約してしまうことで、逆算した学習スケジュールが立てやすくなります。ただし、通年試験にも開催日・空席・申込可能期間があります。学習終了予定日だけを決めず、会場を予約できるかもあわせて確認してください。

再受験は、前回受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降です。公式例では5月1日に受験した場合、次回は6月1日以降となります。再申込の操作ができる時期と、実際にもう一度受験できる日は別なので、取り違えないようにしましょう。

2026年10月20日時点では、2027年1月以降にシステムリプレースによる試験休止が予定されています。現在の案内では2026年12月28日以降の試験日は選択できません。受験を予定する人は、CBT-Solutionsの基本情報技術者試験案内で、受験可能日と休止に関する更新情報を確認してください。

科目A免除は廃止されていない

旧午前試験の免除制度は、2023年以降も科目A試験免除制度として続いています。IPA認定講座を受講し、修了試験に合格するなど修了認定の基準を満たした人が、申込時に申請することで利用できます。「講座を受け終えれば自動的に免除」ではありません。

免除には1年間の有効期間があり、免除が認められた場合は科目Bのみを受験します。認定講座の受講期間、修了試験の日程、免除の有効期限が自分の受験予定に合うかを確認しましょう。利用条件の一次情報はIPAの科目A試験免除制度、費用や独学との選び分けは科目A免除の条件と独学との比較で確認できます。

変更点でよくある質問

基本情報技術者試験はいつ制度変更されましたか?

通年化と科目A・科目Bへの再編は2023年4月です。CBT方式自体の導入とは別の変更で、その後もシラバスの改訂が行われています。科目A免除制度は継続しています。

旧制度の参考書は今でも使えますか?

基礎説明を復習に使える場合はあります。ただし、科目Bの形式、合格基準、シラバスの追加・変更用語を確認し、現在の形式での演習を別に補ってください。

制度変更後の方が合格しやすいですか?

合格率や試験時間の変化だけでは、自分にとって合格しやすいかは判断できません。科目Bでは全問が解答対象となり、各科目で基準点を満たす必要があります。現在の形式の問題で、知識と解答時間の両方を確かめましょう。

変更点を確認して受験準備を進める

基本情報技術者試験の変更点で先に押さえたいのは、通年化、科目A・科目Bの時間と問題数、擬似言語による科目B、各科目600点という評価基準です。科目A免除制度も、条件を満たせば引き続き利用できます。

まずは受験予定の制度と試験日を確認し、手持ち教材の試験概要と演習形式を照合してください。そのうえで、科目Aは知識の不足、科目Bは処理を読み解く力を確認していけば、学び直す箇所を絞りやすくなります。

読んだあとは、一問チャレンジ。

学んだことを思い出しながら、キホン猫と過去問を解いてみよう。

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