基本情報技術者試験に何度挑戦しても受からない、不合格が続いてもう諦めようかと思っている方も多いのではないでしょうか。
合格率は約40%前後で、半数以上の受験者が不合格になる試験です。受からないこと自体は決して恥ずかしいことではありませんが、同じ結果を繰り返さないための対策は必要ですよね。
この記事では、基本情報技術者試験に受からない人に共通する原因を5つ分析し、次こそ合格するための具体的な対策を解説します。
- 受からない人に共通する5つの原因がわかる
- 科目A・科目Bそれぞれの具体的な対策法がわかる
- 不合格スコアの分析方法と弱点の特定ができる
- 再受験の30日ルールを活用した合格戦略がわかる
基本情報技術者試験に受からない人の原因と特徴

基本情報技術者試験に何度も不合格になってしまう人には、いくつかの共通パターンがあります。自分がどれに当てはまるかを冷静に分析することが、合格への第一歩ですね。
勉強時間が圧倒的に足りていない
基本情報技術者試験に受からない原因として最も多いのが、そもそも勉強時間が足りていないケースです。IT未経験者の場合、合格に必要な勉強時間は約200時間が目安とされています。
1日2時間の勉強で約3ヶ月半、1日1時間なら約7ヶ月かかる計算ですね。仕事や学校が忙しいと、この時間を確保するのはなかなか大変です。
ただ、200時間はあくまで目安であって、IT経験者であれば50〜80時間程度で合格できる方もいます。大切なのは「自分に必要な勉強量」を把握して、試験日から逆算してスケジュールを立てることですね。
| 経験レベル | 目安の勉強時間 | 1日2時間の場合 |
|---|---|---|
| IT未経験者 | 約200時間 | 約3.5ヶ月 |
| IT系の学生 | 約100〜150時間 | 約2〜2.5ヶ月 |
| IT業界の経験者 | 約50〜80時間 | 約1〜1.5ヶ月 |
もし前回の試験で勉強時間が100時間にも満たなかったなら、不合格の原因は実力不足ではなく単純に準備不足かもしれません。まずは勉強時間の確保から見直してみましょう。
科目Bのアルゴリズムで点が取れない
基本情報技術者試験に受からない人の多くが苦戦しているのが、科目B試験のアルゴリズム問題です。科目Bは全20問中16問がアルゴリズムとプログラミングの問題で構成されており、配点の大部分を占めています。
科目Aの知識問題は暗記で対応できる部分もありますが、科目Bのアルゴリズムは「考える力」が求められます。擬似言語で書かれたプログラムのトレース(処理を1行ずつ追いかける作業)ができないと、得点するのは難しいですね。
2023年度の制度変更以降、科目Bでは従来の選択式プログラミング言語(Java、Pythonなど)は廃止され、すべて擬似言語での出題に統一されました。つまり、擬似言語を読み解く力が合否を大きく左右するということです。
アルゴリズムが苦手で受からないという方は、基本情報技術者試験のアルゴリズム対策の記事も参考にしてみてくださいね。
インプットばかりでアウトプットが少ない
参考書を何周も読んでいるのに受からない、という方に多い原因がこれです。テキストを読んで「わかった気」になっているだけで、実際に問題を解く練習が圧倒的に不足しているパターンですね。
基本情報技術者試験の効果的な学習配分は、インプット(テキスト学習)が3割、アウトプット(問題演習)が7割と言われています。テキストを隅から隅まで完璧にしてから問題集に取りかかろうとすると、いつまで経っても演習に入れません。
- インプット(テキスト読み込み):全体の3割
- アウトプット(過去問・問題演習):全体の7割
- テキストは完璧を目指さずサラッと1周してから演習に移る
- 間違えた問題をテキストに戻って復習するサイクルが最強
テキストを読む→問題を解く→間違えた箇所をテキストで確認する、このサイクルを回すのが最も効率の良い勉強法です。インプットだけの勉強は「なんとなくわかるけど解けない」状態を生みやすいので注意しましょう。
毎回同じやり方で勉強を繰り返している
基本情報技術者試験に受からない人の中には、毎回同じ勉強法で挑んでいる方がいます。同じやり方で不合格になったのに、次もまた同じことをしていたら結果は変わりませんよね。
たとえば、こんなパターンに心当たりはないでしょうか。
- 同じ参考書だけを繰り返し読んでいる
- 過去問を解かずにテキストの読み込みだけで勉強している
- 科目Aの暗記に偏って科目Bの対策をほとんどしていない
- 不合格だったスコアを分析せず、漫然と勉強を再開している
- 苦手分野を避けて得意分野ばかり勉強している
不合格の結果を受け取ったら、まずやるべきは「何が足りなかったのか」の振り返りです。科目Aが原因なのか、科目Bが原因なのか、それとも時間配分の問題だったのか。原因を特定してから勉強法を変えないと、何回受けても同じ結果になってしまいます。
モチベーションが試験日まで続かない
基本情報技術者試験は範囲が広いため、学習期間が長くなりがちです。最初はやる気があっても、2ヶ月、3ヶ月と続けるうちにモチベーションが下がってしまう人は少なくありません。
特にCBT方式になってからは年間を通じて受験できるため、「いつでも受けられるから今日はいいか」と勉強を先延ばしにしてしまうケースが増えています。通年受験は便利な反面、締め切り効果が薄れるという落とし穴があるんですね。
モチベーションを維持するためには、まず「なぜこの資格を取りたいのか」を明確にすることが大切です。就職・転職に活かしたい、昇給の条件だから、IT知識の証明がほしいなど、理由は何でも構いません。
- 試験日を先に予約して締め切りを作る
- 毎日の勉強時間を小さく設定する(まず30分から)
- スキマ時間にスマホアプリで過去問を解く習慣をつける
- 1週間ごとに小さな目標を設定して達成感を得る
CBT方式では不合格から30日後に再受験できます。先に試験日を確定させてしまえば、「あと○日しかない」という緊張感が生まれて勉強に集中しやすくなりますよ。
基本情報技術者試験に受からない人が合格するための対策

原因がわかったら、次は具体的な対策です。ここでは基本情報技術者試験に受からない状態から抜け出すための実践的な方法を紹介します。
不合格のスコアを分析して弱点を特定する
基本情報技術者試験に不合格になった場合、まず最初にやるべきは前回のスコアレポートの確認です。試験結果には科目Aと科目Bそれぞれのスコアが表示されるので、どちらが足りなかったのかが一目でわかります。
合格基準は科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上です。IRT(項目応答理論)方式で採点されるため、単純な正答率とは異なりますが、600点に届かなかった科目が重点的に対策すべき分野ということですね。
| スコアパターン | 分析結果 | 優先すべき対策 |
|---|---|---|
| 科目A:600未満 / 科目B:600以上 | 知識の暗記不足 | 過去問道場で科目Aを徹底演習 |
| 科目A:600以上 / 科目B:600未満 | アルゴリズム力不足 | 擬似言語のトレース練習を強化 |
| 科目A・B両方600未満 | 全体的な学習量不足 | 勉強時間を増やし基礎から再構築 |
| 科目A・Bとも550〜590点台 | あと一歩の仕上げ不足 | 弱点分野をピンポイントで潰す |
科目Aは過去問道場で正答率8割を安定させる
科目A試験の攻略は、過去問演習の量と質がカギを握ります。基本情報技術者試験の科目Aでは、過去問からの類似出題が多いことが知られているため、過去問を繰り返し解くことが最も効率の良い勉強法です。
おすすめは「基本情報技術者試験ドットコム」の過去問道場です。無料で膨大な過去問を解くことができ、分野別に正答率を確認できるので、自分の弱点が一目瞭然ですね。
全分野からランダムに出題される設定で解いて、現在の実力を把握します。
分野別の成績を確認し、正答率が低い分野をリストアップします。
苦手分野だけを指定して繰り返し解きます。間違えた問題は解説をしっかり読みましょう。
全分野ランダム出題で安定して8割取れるようになれば、科目Aは安心です。
目標は全分野で正答率80%を安定させることです。本番はIRT方式で採点されるため、単純に8割正解すれば合格というわけではありませんが、8割を安定して取れる実力があれば600点を超える可能性は非常に高いですね。
独学での勉強法についてもっと詳しく知りたい方は、基本情報技術者試験の独学勉強法の記事もあわせてどうぞ。
科目Bはトレース練習を毎日続ける
科目Bのアルゴリズム問題は、一朝一夕で実力がつくものではありません。擬似言語のコードを1行ずつ追いかけて、変数の値がどう変化するかを紙に書き出す「トレース」の練習を毎日コツコツ続けることが大切です。
科目Bが苦手な人は、いきなり過去問レベルの問題に挑戦して挫折してしまうケースが多いです。まずはIPAが公開しているサンプル問題の中で、比較的シンプルなものから始めましょう。
具体的な練習の進め方としては、以下の流れがおすすめです。
- IPAのサンプル問題で基本的なトレースに慣れる
- 参考書の科目B対策問題で演習量を増やす
- 過去問や予想問題で本番レベルに慣れる
- 1日最低1問はトレース問題を解く習慣をつける
- 間違えた問題は解答を見ずにもう一度トレースし直す
科目Bの出題範囲には情報セキュリティも4問含まれています。アルゴリズムが苦手な方は、セキュリティの4問を確実に得点して、アルゴリズム16問のうち必要な正答数を減らすという戦略も有効ですよ。
再受験は30日ルールを活用して早めに受ける
基本情報技術者試験はCBT方式のため、不合格になっても30日後には再受験が可能です。このリテイクポリシーを活用して、記憶が新しいうちに再挑戦するのは非常に有効な戦略ですね。
以前のペーパー試験時代は年2回しか受験チャンスがありませんでした。半年間モチベーションを保つのは大変でしたが、今は30日あれば再挑戦できます。この制度を使わない手はありません。
- 不合格当日:スコアレポートを確認し、弱点を特定する
- 1〜7日目:弱点分野を集中的に補強する
- 8〜21日目:過去問演習で全体の仕上げをする
- 22〜30日目:模擬試験形式で時間配分を確認し、再受験する
30日間の集中対策で合格する人は実際に多いです。前回の試験で蓄えた知識はまだ記憶に残っているので、弱点だけをピンポイントで補強すれば効率よくスコアを伸ばせますよ。
1回落ちたときの立て直し方については、基本情報に落ちたときの対策記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね。
まとめ
基本情報技術者試験に受からない原因は、勉強時間の不足・科目Bのアルゴリズム対策不足・インプット偏重・勉強法の固定化・モチベーション低下の5つに集約されます。
大切なのは、不合格の結果をただ悔しがるのではなく、スコアレポートを分析して次に活かすことです。科目Aは過去問道場で8割を安定させ、科目Bは毎日のトレース練習で地道に力をつけていきましょう。
CBT方式では30日後に再受験できるので、記憶が新しいうちに再挑戦するのが合格への近道です。何度受けても不合格だった方でも、原因を正しく分析して対策を変えれば、必ず合格は手の届くところにありますよ。


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