DNS・DHCP・ARPは、どれもネットワークで使われる用語ですが、試験問題では「何を何に変えるのか」を問われるため混同しやすいところです。基本情報技術者試験では、名前、IPアドレス、MACアドレス、設定という言葉を手掛かりにすると、3つをきれいに区別できます。
この記事では役割の違いを比較し、選択肢を読んだときにすぐ判別する順番まで整理します。
- DNSは名前からIPアドレスを調べる仕組み
- DHCPは端末へIPアドレスなどの設定を自動配布
- ARPはIPアドレスからMACアドレスを調べる仕組み
- 選択肢の対象語を見れば役割を判別できる
DNS・DHCPの役割を問題文から見分ける

まずは、DNSとDHCPを「調べるもの」と「配るもの」に分けて覚えるのが近道です。両者はどちらもIPアドレスに関係しますが、役割はまったく異なります。
| 用語 | 役割 | 問題文の手掛かり |
|---|---|---|
| DNS | 名前とIPアドレスを対応付ける | ドメイン名、ホスト名、名前解決 |
| DHCP | 端末へネットワーク設定を自動配布する | 自動割当て、IP設定、サブネットマスク |
| ARP | IPアドレスに対応するMACアドレスを調べる | MACアドレス、物理アドレス、LAN内 |
DNSは名前解決を担当する
DNSは、ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付ける仕組みです。人が覚えやすい名前を使って通信先を指定できるようにします。
「IPアドレスを割り当てる」と書かれていたらDNSではありません。DNSは端末に番号を配るのではなく、すでに使う通信先の名前を調べる役目です。
DHCPは接続時の設定を自動で配る
DHCPは、ネットワークに参加した端末へIPアドレスをはじめとする設定情報を自動で配布します。手作業で各端末を設定する負担を減らせるのがポイントです。
- IPアドレス
- サブネットマスク
- デフォルトゲートウェイ
- DNSサーバの情報
DHCPが配る情報にDNSサーバの情報が含まれることはありますが、DNSそのものの仕事は名前解決です。この関係を混同しないようにしましょう。
IPアドレスの計算やサブネットマスクの読み方も一緒に復習したい場合は、基本情報のIPアドレス計算とサブネットマスク問題の解き方を参照してください。
ARPと3用語の頻出問題を見分ける

ARPはIPアドレスからMACアドレスを調べる
ARPは、同一LAN内で通信するときに、宛先のIPアドレスに対応するMACアドレスを調べるための仕組みです。DNSが「名前→IPアドレス」なのに対し、ARPはIPアドレス→MACアドレスです。
ARPは通信経路を決めるプロトコルではなく、IPアドレスをグローバルIPアドレスへ変換する技術でもありません。前者はルーティング、後者はNATやNAPTの説明です。
選択肢は「何を何に」で判定する
基本情報技術者試験の問題では、略称を暗記しているかよりも、説明文の対象を読めるかが大切です。次の順番で照合すると迷いにくくなります。
- 名前やドメイン名が出たらDNS
- 端末への自動設定やIPアドレスの配布ならDHCP
- MACアドレスや物理アドレスを調べるならARP
たとえば「PCがWebサーバへ通信する前に、ホスト名からIPアドレスを得る仕組み」はDNSです。「空いているIPアドレスを端末へ自動設定する」はDHCP、「IPアドレスから宛先機器のMACアドレスを得る」はARPと判定できます。
ポート番号との違いも切り分ける
DNSやDHCPはポート番号とセットで問われることもありますが、まずは役割を選べるようにするのが先です。ポート番号の暗記は、役割の理解と分けて整理すると定着しやすくなります。
DNSなどの頻出プロトコルをポート番号まで確認するなら、基本情報のポート番号一覧と頻出プロトコルの覚え方もあわせて使ってください。ネットワーク分野全体の学習順は、基本情報技術者試験のネットワーク分野を完全攻略する記事で整理できます。
DNSは名前解決、DHCPは設定の自動配布、ARPはMACアドレスの解決です。問題文に出てくる「名前」「設定」「MACアドレス」を見つけ、対応する役割を選ぶ練習をしておきましょう。


コメント