「基本情報技術者試験って、何月に受ければいいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。以前は年2回の試験日が決まっていたため、試験月を選ぶ余地はほとんどありませんでした。しかし2023年4月以降、CBT(Computer Based Testing)方式に移行したことで、試験はほぼ通年で受験できるようになりました。
これは受験者にとってとても大きな変化です。自分のペースで勉強を進め、準備が整ったタイミングで受験日を予約できるようになったからです。私自身も資格試験の勉強をするときに「試験日から逆算して計画を立てる」ことの重要さを痛感してきました。
ただし「いつでも受けられる」からこそ、逆に「いつ受ければいいか」で迷ってしまうケースも増えています。この記事では、CBT方式の基本情報技術者試験を「何月」に受けるべきか、状況別に最適なタイミングを詳しく解説します。
- CBT方式で通年受験が可能になり「何月でも受けられる」のが基本情報技術者試験の現状
- 勉強開始から2〜3ヶ月後に受験日を設定する逆算学習プランが最も効果的
- 就活生・新社会人・新大学生それぞれに最適な受験タイミングがある
- 7〜8月・11〜12月は会場が比較的空いており予約しやすい穴場の時期
基本情報技術者試験を何月に受けるべきか:CBT方式でわかる最適タイミング

通年受験になった背景:CBT方式とは何か
基本情報技術者試験は、2023年4月の制度改定により、試験形式がCBT(Computer Based Testing)方式へと完全移行しました。CBTとは、テストセンターに設置されたパソコンを使って試験を受ける方式のことです。紙の試験と違い、試験会場ごとに独自のスケジュールで試験が実施されるため、受験者は年間を通じて好きな日程を選んで予約できるようになりました。
以前は年2回(上期・下期)の試験日が固定されていたため、受験者はその日程に合わせて勉強スケジュールを調整する必要がありました。しかしCBT方式への移行後は、自分が準備できたと感じた時点で受験日を設定できます。これは「準備が整う前に試験日が来てしまう」という以前のリスクを大幅に軽減してくれます。
また、CBT方式では科目Aと科目Bを同日に受験することも可能になりました。以前は別日程でそれぞれ受ける必要がありましたが、1日でまとめて受験できるため、仕事や学業と両立しやすくなっています。試験時間は科目Aが90分・科目Bが100分、合計190分ほどの長丁場になりますが、スケジュール的な負担は格段に減りました。
| 項目 | 旧制度(紙試験) | 新制度(CBT) |
|---|---|---|
| 受験時期 | 年2回(4月・10月) | 通年(ほぼ毎日) |
| 申込から受験まで | 1〜2ヶ月前締切 | 最短3日前まで予約可 |
| 科目A・B | 別日程 | 同日受験可 |
| 結果通知 | 後日郵送 | 試験終了後即時表示 |
「いつでも受けられる」からこそ生まれる受験先送り問題
CBT方式の最大のメリットは「いつでも受けられること」ですが、これが逆にデメリットになるケースがあります。試験日が固定されていないことで、「もう少し勉強してから」「来月でもいいか」と受験を先送りにしてしまうパターンです。私もこの経験があるのですが、明確な締め切りがないと人はどうしても後回しにしてしまいがちです。
心理学的にも「締め切り効果」というものがあり、明確な期日を設定することで集中力と行動力が高まることが知られています。資格試験の勉強においても、受験日を先に決めてしまうことが最も効率的な学習につながります。
おすすめの対策は、勉強を始めたと同時に2〜3ヶ月後の受験日を予約してしまうことです。受験料を支払って予約を入れることで、「お金がもったいない」という心理が働き、勉強を続けるモチベーションを保ちやすくなります。基本情報技術者試験の受験手数料は7,500円(税込)とそれなりの金額なので、この「損失回避」の心理を上手に活用してみてください。
何月が混む?会場の混雑時期と早めに予約すべき時期
CBT方式では、テストセンターに予約枠の限りがあります。特定の時期には予約が集中して埋まりやすくなるため、希望の日程や時間帯で受験するには早めの予約が必要です。混雑しやすい時期と、比較的余裕がある時期を把握しておくと、スケジュール管理がしやすくなります。
最も混雑するのは年度替わりの時期です。2〜3月は「年度内に合格したい」という需要が高まり、4〜5月は新社会人や新大学生が資格取得を目指して一斉に勉強を始めるため、テストセンターの予約が取りにくくなります。
| 時期 | 混雑度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2〜3月 | 混みやすい | 年度末・卒業前の駆け込み受験が多い |
| 4〜5月 | 混みやすい | 新社会人・新大学生が一斉に目指す時期 |
| 6月 | 普通 | やや落ち着く |
| 7〜8月 | 比較的空き | 夏休み・旅行シーズンで受験者が減少 |
| 9〜10月 | 普通 | 秋の勉強シーズンで徐々に増加 |
| 11〜12月 | 比較的空き | 年末で落ち着く傾向あり |
| 1月 | 普通 | 新年の目標で増える |
穴場として特におすすめなのが7〜8月と11〜12月です。これらの時期はライバルとなる受験者が少ないため、希望の日時に予約を入れやすくなっています。また試験会場が空いているということは、当日の雰囲気も落ち着いていることが多く、実力を発揮しやすい環境といえます。
就活生・新社会人・学生別の最適な受験タイミング
基本情報技術者試験を受けるタイミングは、自分のライフステージによって変わります。「今の自分にとってベストな受験時期はいつか」を考えることが、合格への近道です。以下では代表的なパターンごとに最適なタイミングを解説します。
就活中の大学生は、内定獲得前の3〜5月を目標にすると就活で有利になります。エントリーシートや面接で「基本情報技術者試験合格」を自己PRとして使えるからです。IT企業・SIer・コンサルなどへの就職を目指している場合は特に評価されやすい資格です。逆に内定後は就活のプレッシャーがなくなる分、モチベーションが下がりやすいので注意が必要です。
- 就活中の大学生:3〜5月(内定前に取得で自己PRに活用)
- 新大学生:入学後1〜2ヶ月(モチベーションが高い時期)
- 新社会人:入社直後の4〜5月(研修中に勉強する習慣が作りやすい)
- 働きながら受験:7〜8月または11〜12月(会場が比較的空いている穴場)
- 学生(在学中):長期休み明け(生活リズムが整い集中しやすい)
新社会人の場合は入社直後の4〜5月が意外と狙い目です。研修期間中は通常業務よりも時間に余裕があることが多く、勉強の習慣をつけやすい環境にあります。また入社したばかりのモチベーションが高い時期を活用することで、短期集中で合格を目指せます。
受験申込から受験日までの流れと注意点
基本情報技術者試験の申込方法は、IPAが指定する受験申込システム「CBT-Solutions」から行います。まずアカウントを作成し、希望の会場・日時・科目を選んで予約・決済する流れです。支払いはクレジットカードまたはコンビニ支払いが利用できます。
予約は試験日の3日前まで可能ですが、人気の会場・時間帯は早期に埋まることがあります。特に都市部のテストセンターは週末の午前中が埋まりやすい傾向があります。できれば受験日の1〜2ヶ月前に予約を入れることをおすすめします。
また、科目Aと科目Bは同日に受験するか別日に受験するかを選べます。同日の場合は長丁場になりますが、テストセンターへ行く回数が1回で済むため効率的です。ただし体力的な消耗も考慮し、自分のコンディションに合わせて判断してください。科目Aに合格していれば科目Bのみ別日に受験するという戦略もあります。予約の手順や注意点の詳細はこちらで詳しく解説しています。
基本情報技術者試験の何月受験でも使える:逆算学習プランの立て方

勉強開始から2〜3ヶ月後に受験日を設定する理由
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は、IT未経験者で約200〜300時間、IT系の知識がある方で約100〜150時間が目安とされています。1日に2〜3時間の勉強時間を確保できる場合、未経験者でも2〜3ヶ月で合格ラインに到達できる計算になります。
そのため「勉強を始めたら、2〜3ヶ月後に受験日を設定する」というのが最も現実的で効果的な戦略です。最初から「この月に受ける」と固定するよりも、自分の学習ペースに合わせて受験日を調整できるCBT方式の強みを最大限に活かせます。
1ヶ月目:基礎固め 科目Aの主要分野(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ)をテキストで一通り学習。過去問を解き始める。
2ヶ月目:弱点補強・科目B対策 科目Aの弱点分野を集中的に補強しつつ、科目B(アルゴリズム・セキュリティ)の学習を開始。
3ヶ月目:総仕上げ・模試 模擬試験を繰り返して本番慣れ。正答率80%以上を目標に。
ただしこれはあくまで目安です。IT知識がある方は1〜2ヶ月でも十分合格できますし、仕事や学業で勉強時間が取れない場合は4〜6ヶ月かけてじっくり取り組む方が確実です。大切なのは「自分の状況に合わせた現実的な計画を立てること」です。
科目Aと科目Bの対策:何をどの順番で勉強するか
基本情報技術者試験は、科目Aと科目Bの2つの試験で構成されています。科目Aは「情報技術全般の知識」を問うもので、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの3分野から出題されます。科目Bは「プログラミングとセキュリティの実践的スキル」を問い、アルゴリズムのトレースやセキュリティシナリオの判断が中心です。
勉強の順番としては、まず科目Aから始めることを強くおすすめします。科目Aの内容が基礎知識として定着していると、科目Bの問題を解くときの理解速度が格段に上がるからです。科目Aの学習が8割程度完成した段階で科目Bの対策を並行して進めるイメージで進めると効率的です。
- 科目A:テクノロジ(コンピュータの仕組み・ネットワーク・DB)を最優先で学ぶ
- 科目A:マネジメント・ストラテジはテクノロジの次に学ぶ(暗記系が多い)
- 科目B:アルゴリズムのトレース問題は繰り返し演習が最重要
- 科目B:セキュリティは事例問題に慣れることが合格の鍵
科目Bのアルゴリズム問題は、多くの受験者が苦手とするパートです。コードの流れを追って答えを導く「トレース」の練習を繰り返すことが合格への最短ルートです。最初は難しく感じても、10〜20問解くうちに必ずパターンが見えてきます。焦らず毎日少しずつ取り組むことが大切です。3ヶ月で合格するための具体的な学習計画はこちらで詳しくまとめています。
試験直前1ヶ月の過ごし方:何をすれば合格に近づくか
受験日の1ヶ月前になったら、インプット(新しい知識を学ぶこと)よりもアウトプット(過去問・模試を解くこと)に学習の重心を移していきます。この時期にやるべきことは大きく3つです。
1つ目は「過去問を制限時間内に解く練習」です。CBT方式の試験では科目Aが90分・科目Bが100分という制限があります。時間内に解き終える感覚を体で覚えておくことが重要です。試験問題の配点は均等ではなく、難問で時間を使いすぎると他の問題に影響します。
2つ目は「弱点分野の集中補強」です。過去問を解いていると、正答率が低い分野が見えてきます。その分野の基礎に戻って確認し、似たパターンの問題を複数解いて理解を定着させます。ただし弱点補強に時間をかけすぎて、得意分野の精度が落ちないようにバランスを取ることも大切です。
3つ目は「試験当日のシミュレーション」です。実際の試験と同じ時間帯に模擬試験を解く練習をしておくと、本番で実力を発揮しやすくなります。当日の持ち物確認・テストセンターまでの交通手段・受付の流れなども事前に確認しておくと安心です。
何月受験にも対応:モチベーションを保つ3つのコツ
基本情報技術者試験の勉強は、CBT方式になったとはいえ2〜3ヶ月の継続的な学習が必要です。長期間のモチベーション維持は多くの受験者の悩みの一つです。ここでは私が効果的だと感じた3つのコツを紹介します。
1つ目は「小さな目標を毎日クリアする」ことです。「合格する」という大きな目標だけを見ていると、勉強が進んでいる実感が持ちにくくなります。「今日は過去問を10問解く」「今日はネットワーク分野のテキストを読み終える」という小さな目標を毎日立てて、クリアしていく達成感を積み重ねることが継続の秘訣です。
- 勉強記録をつける(手帳・アプリ何でもOK。可視化することで達成感が増す)
- 勉強仲間を見つける(SNSやオンラインコミュニティで同じ目標の仲間を探す)
- 合格後のご褒美を決めておく(モチベーションが下がったときの心の支えになる)
2つ目は「勉強記録をつけること」です。毎日どれだけ勉強したかを記録することで、努力が可視化されます。記録が積み重なっていくと「ここまでやってきたのだから諦められない」という心理が働き、勉強を続ける力になります。手帳でもスマホアプリでも、自分が続けやすい方法で記録してみてください。
3つ目は「合格後の自分をイメージすること」です。基本情報技術者試験に合格すると、就活・転職・社内評価・給与などさまざまな面でプラスの影響があります。「合格したら転職に有利になる」「手当が付く」「後輩に教えられるようになる」など、具体的なメリットをイメージすることでモチベーションを高く保ちやすくなります。
まとめ:基本情報技術者試験は何月でも受けられるからこそ早めに動こう
基本情報技術者試験のCBT方式への移行により、受験月の縛りがなくなり「自分にとって最適なタイミングで受験できる」時代になりました。この記事を通じて、何月に受けるかよりも「自分の状況に合わせた逆算学習プランを立てること」の重要性をお伝えしてきました。
改めてポイントを整理しておきます。まず勉強を始めたら2〜3ヶ月後に受験日を予約しましょう。就活生なら3〜5月を目標に、新社会人・新大学生なら入学・入社後1〜2ヶ月以内に申し込むと理想的です。会場が混みやすい2〜5月は早めの予約が必須で、7〜8月・11〜12月が予約しやすい穴場の時期です。
CBT方式の最大の強みは、自分のペースで学習を進められることです。試験日という目標があることで勉強のメリハリがつき、合格への道筋が明確になります。この記事が、あなたの基本情報技術者試験合格の一助になれば幸いです。CBTの受験の仕組みや合格のコツについてはこちらでさらに詳しく解説しています。


コメント