基本情報技術者試験の出題範囲を完全解説!科目A・科目Bの対策法

基本情報技術者試験を受験しようとしたとき、「何を勉強すればいいのか」「出題範囲が広すぎて絞れない」と悩む方は多いかなと思います。試験の出題範囲をきちんと把握しないまま勉強を始めると、時間だけが過ぎて試験本番に焦ることになってしまいます。

この記事では、基本情報技術者試験の出題範囲を科目A・科目Bに分けて詳しく解説します。2023年のリニューアル後の最新情報をもとに、どこをどれだけ勉強すれば合格に近づけるかを整理していきますね。

この記事のポイント
  • 科目A・科目B別の出題範囲と問題数の内訳がわかる
  • 2023年リニューアルで変わった出題範囲の変化点がわかる
  • 出題範囲ごとの効率的な学習法がわかる
  • 苦手な分野を絞り込む優先度の考え方がわかる
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目次

基本情報技術者試験の出題範囲を科目別に理解しよう

基本情報技術者試験の出題範囲

科目Aのテクノロジ系で問われる出題範囲

科目Aはテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野で構成されており、全60問が出題されます。このうちテクノロジ系は最も出題数が多く、約41問(全体の約68%)を占めています。コンピュータの仕組みやプログラムの動作原理に関する問題が中心です。

テクノロジ系の出題範囲は大きく以下のカテゴリに分類されます。コンピュータ構成要素(CPU・メモリ・入出力装置)、ソフトウェア(OS・ミドルウェア)、データベース(SQL・正規化・トランザクション)、ネットワーク(プロトコル・TCP/IP)、情報セキュリティ(脅威と対策・暗号化)、アルゴリズムとデータ構造などです。

テクノロジ系の中でも「基礎理論」はビット演算・論理回路・集合論などを含む、いわば情報処理の基礎中の基礎です。初学者には難しく感じる部分ですが、毎回必ず出題されるため早めに理解しておきたい範囲です。

特に頻出なのはセキュリティ分野で、近年の試験では毎回かなりの問数が出題されています。マルウェア・ファイアウォール・PKI(公開鍵暗号基盤)・認証技術など、実務でも必要な知識が問われます。「セキュリティは後回し」という方が多いですが、テクノロジ系の中で最も投資対効果が高い分野だと私は思っています。

データベース分野では、SQLの基本操作(SELECT・INSERT・UPDATE・DELETE)やテーブルの結合、正規化の概念が問われます。プログラムを書いたことがない方でも、表を見て情報を整理できるなら理解しやすい分野です。データベースをしっかり固めると10問前後で安定して得点できるようになりますね。

科目Aのマネジメント系・ストラテジ系の出題範囲

科目Aの残り19問は、マネジメント系(7問)とストラテジ系(12問)が担います。テクノロジ系に比べると出題数は少ないですが、文系・非IT系の方にとっては比較的得点しやすい分野です。適切な対策をすればテクノロジ系よりも短時間で得点を積み上げられます。

マネジメント系の出題範囲は、プロジェクトマネジメント(WBS・ガントチャート・クリティカルパス)、サービスマネジメント(ITIL・SLA・インシデント管理)、システム監査(リスクアセスメント・内部統制)などです。ITプロジェクトの運営管理を担う立場からの視点で問われることが多く、実際の業務イメージを持てる方には入りやすい内容です。

クリティカルパスの計算問題は毎年出題されます。手順は決まっているので、過去問を3〜4問解けばパターンをつかめます。計算が苦手でも得点源にしやすい問題の一つです。

ストラテジ系の出題範囲は、経営戦略(SWOT分析・バランストスコアカード)、情報戦略(EA・システム化計画)、企業と法務(知的財産権・個人情報保護法・労働関連法)などです。法令に関する問題は暗記が基本ですが、実生活でも馴染みのある内容が多いので覚えやすいです。

ストラテジ系は「経営者目線でのIT活用」を問う問題が多く、単なる用語暗記よりも概念を理解することが重要です。たとえばERP(統合基幹業務システム)やBPR(業務プロセス改革)などは、言葉を知るだけでなく「何のために使うか」まで理解しておくと応用問題にも対応できます。

分野出題数主なトピック
テクノロジ系約41問コンピュータ・DB・ネットワーク・セキュリティ
マネジメント系約7問プロジェクト管理・サービス管理・システム監査
ストラテジ系約12問経営戦略・情報戦略・企業と法務

科目Bの出題範囲はアルゴリズムとセキュリティの2本柱

科目Bは全20問が出題され、問1〜16がアルゴリズム・プログラミング(16問)、問17〜20が情報セキュリティ(4問)という構成です。つまりプログラミング的思考が全体の80%を占めており、科目Bの合否はアルゴリズム問題をどれだけ解けるかにかかっています。

アルゴリズム・プログラミング分野では、2023年のリニューアルから「擬似言語」に統一されました。それ以前は実際のプログラミング言語(Java・Pythonなど)での出題もありましたが、現在は試験独自の擬似言語を読み解く問題のみです。擬似言語はIPA(情報処理推進機構)が定義した記法で、初めて見る人にはとっつきにくい面もあります。

擬似言語はプログラミング未経験者でも対策できます。基本的な繰り返し(for・while)・条件分岐(if)・配列の操作を理解していれば解ける問題が多いので、プログラマーでなくても諦めないでほしいです。

情報セキュリティの4問では、科目Aよりも実務的・ケーススタディ的な問題が出ます。「このような状況で最も適切な対策はどれか」という選択問題が中心で、知識を実際の場面に当てはめる応用力が問われます。科目Aのセキュリティ対策を固めることが科目Bのセキュリティ問題対策にも直結しますね。

科目Bの合格基準は1000点満点中600点以上(スコアレポート方式)で、単純な正答率ではなく問題の難易度によって得点が変動します。難易度の高い問題を正解できると得点の伸びが大きいという仕組みです。焦らず丁寧にトレースすることが得点アップへの近道です。

リニューアル前と後の出題範囲の変化点

2023年4月から基本情報技術者試験は大きくリニューアルされました。最も大きな変化は「午前試験・午後試験」から「科目A・科目B」への移行です。単に名称が変わっただけでなく、出題範囲・問題数・試験形式が根本から見直されました。

旧午後試験では「選択問題」の仕組みがあり、C言語・Java・Python・アセンブラ・表計算ソフトの中から1つを選択してプログラミング問題を解く形でした。しかしリニューアル後は選択肢がなくなり、全員が擬似言語の問題を解くことになりました。プログラミング言語の選択ができなくなった点は大きな変化です。

旧試験の参考書・問題集は出題範囲・形式が異なるものが混在しています。2023年以前の教材を使う際は「CBT方式・新形式対応」の記載があるか確認するようにしてください。

また、試験の実施形式もCBT(Computer Based Testing)方式に完全移行しました。以前は年2回の紙試験でしたが、現在は通年で受験可能で、全国のテストセンターで都合のよい日時に予約して受験できます。受験のタイミングを自分でコントロールできるようになったので、学習の進捗に合わせて日程を決められるのは大きなメリットです。

旧試験では午後問題に「ソフトウェア設計」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア開発」などのテーマ別問題がありましたが、これらは新試験の科目Bには引き継がれていません。新試験の科目Bはアルゴリズムとセキュリティに特化した形になっており、出題範囲がよりシンプルになりました。

各分野の出題問題数と配点の割合

基本情報技術者試験の合格基準は、科目A・科目Bともに1000点満点中600点以上(スコアレポート方式)です。ただし科目Aと科目Bは別々に採点されるため、片方が600点を超えていてももう片方が足りなければ不合格になります。両方で600点以上を目指す必要があります。

科目Aの60問は全問必答で、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の比率はおよそ7:1:2です。実際の配点は問題ごとの難易度に応じて変わりますが、出題数の多いテクノロジ系で安定した正答率を確保することが合格への基本戦略です。

目標とする正答率の目安は、科目Aでは全体の65〜70%以上(39〜42問程度)です。テクノロジ系で6割、マネジメント・ストラテジ系で8割を目指すと現実的なバランスになります。

科目Bの20問はアルゴリズム16問・セキュリティ4問という構成で、得点効率を考えるとアルゴリズムに重点を置くことが重要です。ただしセキュリティ4問は比較的得点しやすい問題が多いため、捨て問にせず確実に取りに行きましょう。4問のうち3問正解できれば十分な貢献度があります。

スコアレポート方式では得点の高い問題を正解するほど得点が伸びる仕組みになっているため、難易度を見極めながら確実に解ける問題から取り組むことが大切です。わからない問題は飛ばして後から戻るという時間配分の工夫も重要なポイントです。

基本情報技術者試験の出題範囲に合わせた効果的な対策法

基本情報技術者試験の出題範囲対策

テクノロジ系を効率よく攻略する学習法

テクノロジ系は出題範囲が広いため、全部を均等に学習しようとすると時間が足りなくなります。効率的に得点するには「頻出分野を先に固める」という優先度付けが欠かせません。特に優先度が高いのは、セキュリティ・データベース・ネットワーク・アルゴリズムの4分野です。

学習の進め方としては、まず参考書で概念を理解し、過去問(IPAの公式サイトで公開中)を繰り返し解くことが基本です。基本情報技術者試験の科目Aは過去問の使い回しが多い傾向があるため、過去問を3〜5年分しっかり解いておくと同じような問題に当たる確率が高まります。

  • セキュリティ:マルウェア・暗号化・認証技術を中心に
  • データベース:SQL文とER図・正規化を重点的に
  • ネットワーク:IPアドレス計算とプロトコルの役割を理解
  • コンピュータ構成:CPU・メモリの仕組みと計算問題に慣れる

計算問題(2進数変換・補数計算・スループット計算など)は苦手意識を持つ方が多いですが、解法のパターンが決まっているので一度理解すれば安定して得点できます。試験直前に詰め込もうとするより、早い段階から少しずつ練習を積み上げることをおすすめします。

科目Bのアルゴリズム・擬似言語対策のポイント

科目Bの対策で最も重要なのが擬似言語の読解力を高めることです。擬似言語はIPAが独自に定めた記法で、本物のプログラミング言語ではありませんが、変数の宣言・代入・条件分岐・繰り返しといったプログラムの基本要素を記述できます。まずはIPA公式のシラバスに掲載されている擬似言語の仕様を読んで、基本的な書き方を覚えることから始めましょう。

擬似言語問題を解くコツは「トレース(コードを手で追う)」です。プログラムの各行を1行ずつ実行してみて、変数の値がどのように変化するかをメモしながら確認します。最初は時間がかかりますが、慣れると処理の流れを頭の中でイメージできるようになります。

トレース練習は問題全体ではなく「関数の一部だけ」を対象にするところから始めると負担が少ないです。全体像を把握してから細部に入るという順序で練習すると理解が進みやすいです。

科目Bのアルゴリズム問題でよく出るテーマは、線形探索・二分探索・ソート(バブルソート・選択ソート・挿入ソート)・再帰処理・スタック・キューなどです。これらのアルゴリズムの動作原理を理解していると、複雑な擬似言語コードでも「ああ、これは二分探索だな」と見通しが立てやすくなります。

科目Bの過去問はIPAのウェブサイトでサンプル問題として公開されています。また、新試験形式に対応した問題集も市販されています。毎日1〜2問のペースで継続して解くことで、読解スピードと正確性が上がっていきますね。

苦手な出題範囲を絞り込む優先度マトリクス

基本情報技術者試験の出題範囲は非常に広く、すべてを完璧に仕上げることは現実的ではありません。特に社会人として働きながら勉強している方は、限られた時間を最大限に活かすために「どこを勉強するか」の取捨選択が必要です。

優先度を決めるための考え方として「出題頻度×得点効率」のマトリクスが役立ちます。出題頻度が高くて理解しやすい分野(ストラテジ系の法務・マネジメント系の計算問題など)は最優先で仕上げます。逆に出題頻度は低くて難易度も高い分野(基礎理論の一部・論理回路など)は後回しでも合格には影響しにくいです。

優先度分野の特徴具体例
最優先頻出・得点しやすいセキュリティ・DB・マネジメント計算
次点頻出・やや難しいネットワーク・アルゴリズム・OS
余裕があれば低頻度・難しい論理回路・通信理論・コンパイラ

自分の弱点分野を特定するには、模擬試験や過去問を解いて分野別の正答率を記録するのが一番です。間違えた問題を分野ごとに分類して、「何をどれだけ間違えているか」を可視化することで、残りの勉強時間をどこに集中すべきかが見えてきます。

また、模擬試験の結果を見て「全体的に正答率が60%未満」なら試験日を少し先に延ばすことも選択肢に入れてください。CBT方式の基本情報技術者試験は随時受験できるので、「今の自分の実力で受けて落ちる」よりも「もう少し準備して確実に合格する」という判断ができるのは大きなメリットです。

出題範囲別の参考書・学習ツールの選び方

基本情報技術者試験向けの参考書は多数出版されており、どれを選べばいいか迷うかなと思います。選ぶ際に最も重要なチェックポイントは「2023年以降の新試験形式(科目A・科目B)に対応しているか」です。古い形式の参考書は出題傾向が異なるため使い勝手が悪くなります。

参考書の選び方として、初心者には「図解が多くわかりやすい入門書」を1冊選ぶのがおすすめです。情報処理の知識がほぼゼロの状態から始める場合、用語解説が丁寧で視覚的にわかりやすいものを選ぶと挫折しにくいです。ある程度IT知識がある方なら、問題演習が豊富な問題集をメインにして参考書は辞書的に使う方法も効果的です。

IPAの公式ウェブサイトでは、科目Bのサンプル問題と解説が無料で公開されています。市販の問題集と合わせて活用することで、本番に近い問題形式に慣れることができます。

オンライン学習ツールとしては、過去問道場(fe-siken.com)が非常に有名です。過去問を分野別・難易度別に無料で解けるサービスで、スマートフォンでも使えるため通勤時間などの隙間時間を活用できます。アカウント登録をすることで学習記録も残せるので、どの分野を何問解いたかを管理しながら学習を進められますね。

動画学習が好きな方には、YouTubeで「基本情報技術者試験」を検索すると多数の解説動画が見つかります。特にアルゴリズムや計算問題は、文章よりも動画で解説を見る方がイメージしやすいです。書籍・過去問・動画を組み合わせたマルチチャンネルの学習が、理解の定着に最も効果的だと思います。

科目Bの参考書選びについては基本情報技術者試験の科目B参考書はどれ?選び方のコツを徹底解説

セキュリティ分野の学習については基本情報技術者試験 情報セキュリティマネジメントの始め方と失敗回避を徹底解説

まとめ:出題範囲を把握してから学習を始めよう

基本情報技術者試験の出題範囲は、科目A(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)と科目B(アルゴリズム・セキュリティ)の2つの科目に分かれています。それぞれの出題範囲を事前に把握することで、何をどれだけ勉強すべきかの見通しが立ち、効率的な学習計画を立てられます。

2023年のリニューアルで試験形式が大きく変わっていますので、最新の形式に対応した参考書・問題集を使うことが前提です。擬似言語に慣れること、過去問を繰り返し解くこと、苦手分野に優先的に時間を投じることの3つが合格のカギです。

CBT方式で随時受験できる環境を活かして、自分のペースで着実に準備することが大切です。焦らず出題範囲を把握してから学習を始めれば、合格への道のりは必ず見えてきます。

基本情報技術者試験の出題範囲はどのくらい広いですか?

科目AはIT全般(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)から出題されます。2023年の改訂で出題範囲が整理され、特にテクノロジ系(ハードウェア・アルゴリズム・セキュリティ)の重要度が上がっています。

科目Aと科目Bの出題範囲の違いは?

科目Aは知識問題中心(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ系の広範囲)、科目Bはアルゴリズム・擬似言語問題(8割)と情報セキュリティ(2割)に特化しています。

出題範囲で最も重要な分野はどこですか?

科目Aはテクノロジ系(特にセキュリティ・ネットワーク・データベース)、科目Bはアルゴリズムが最重要です。配点が高く、ここを押さえるだけで大きく得点が伸びます。

基本情報技術者試験の勉強時間の目安や独学での学習法については、基本情報技術者試験の必要な勉強時間と効率的な学習計画も参考にしてみてください。

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