基本情報技術者試験の科目Aで最も大きな割合を占めるのが「テクノロジ系」です。全60問中およそ37〜38問がこの分野から出題されるため、テクノロジ系の攻略が合格の鍵を握っています。
範囲が広くて何から手をつければいいか迷う方も多いですよね。この記事では、テクノロジ系の出題分野を整理した上で、効率的に得点を伸ばすための優先順位と勉強法を詳しく解説します。
- テクノロジ系の4つの大分類と出題比率がわかる
- 初心者が優先すべき分野の順番を解説
- 暗記系と理解系の科目で勉強法を使い分ける方法
- 苦手分野を効率的に潰すための実践的な演習戦略
基本情報技術者試験テクノロジ系の出題範囲と攻略の優先順位

テクノロジ系を構成する4つの大分類
テクノロジ系は、IPAのシラバスに基づいて大きく4つの分野に分かれています。それぞれの出題数の目安を把握しておくと、勉強の優先順位が立てやすくなります。
| 大分類 | 主なテーマ | 出題目安 |
|---|---|---|
| 基礎理論 | 離散数学・論理演算・情報理論・データ構造 | 約8〜10問 |
| コンピュータシステム | ハードウェア・OS・メモリ管理 | 約8〜10問 |
| 技術要素 | ネットワーク・DB・セキュリティ | 約12〜14問 |
| 開発技術 | 開発手法・テスト・プロジェクト管理 | 約6〜8問 |
最も出題数が多いのは「技術要素」です。ネットワーク・データベース・セキュリティはそれぞれ独立した出題があるため、ここを重点的に対策するだけで10問以上の得点が見込めます。
初心者が最初に攻めるべき分野
テクノロジ系の範囲は広いですが、すべてを均等に勉強する必要はありません。初心者が効率よく得点を伸ばすには「暗記で点が取りやすい分野」から攻めるのがコツです。
逆に、基礎理論の計算問題やデータ構造のアルゴリズムは理解に時間がかかるので、後回しにしても大丈夫です。まずは暗記系の分野で確実に点を取り、余力で理解系の分野に取り組みましょう。
計算問題が苦手な方は「基本情報技術者試験の計算問題はコツで攻略!苦手克服の学習法まとめ」も参考にしてみてください。
セキュリティ分野は最優先で対策する
情報セキュリティは科目Aでも科目Bでも出題される重要分野です。科目Aでは暗号化方式、認証技術、マルウェアの種類、セキュリティプロトコルなどが頻出テーマです。
セキュリティの問題は用語の意味を正確に覚えていれば解ける問題が多いので、暗記カードやスマホアプリを使った反復学習が効果的です。
- 共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハイブリッド暗号の違い
- デジタル署名と認証局(CA)の仕組み
- ファイアウォール・IDS・IPSの役割
- SQLインジェクション・XSSなどの攻撃手法
- ISMS・リスクアセスメントの基本概念
これらのテーマは過去問でも繰り返し出題されるので、過去問演習と暗記の組み合わせで短期間に得点力を上げられます。
ネットワークとデータベースの頻出テーマ
ネットワーク分野では、OSI参照モデル、TCP/IP、IPアドレスのサブネット計算、DNS・DHCP・HTTPの役割が定番の出題テーマです。特にIPアドレスの計算問題は毎回のように出題されるので、確実に解けるようにしておきましょう。
データベース分野では、正規化、SQL文の読み取り、E-R図が頻出です。SQLの基本的なSELECT文やJOINの動きは、実際に手を動かして理解するのが一番早いですね。
SQL対策の詳しい勉強法は「基本情報技術者試験のSQL・データベース問題を解説!正規化・結合の攻略法」で詳しく解説しています。
基礎理論の計算問題は型で覚える
基礎理論は苦手意識を持つ方が多い分野ですが、実は出題パターンが決まっています。2進数の変換、論理演算(AND・OR・XOR)、浮動小数点数の表現、稼働率の計算などは、解き方の「型」を覚えれば機械的に解けるようになります。
数学が苦手な方がやりがちな失敗は、公式を暗記しようとすることです。公式を暗記するよりも、過去問を繰り返し解いて「このパターンはこう解く」という手順を体に覚えさせる方が効率的です。
| 計算テーマ | 攻略のコツ |
|---|---|
| 2進数・16進数変換 | 4ビットずつ区切って変換する方法を練習 |
| 論理演算 | 真理値表を書いて確認する癖をつける |
| 稼働率 | 直列=掛け算、並列=1-(1-A)(1-B)の型で覚える |
| 待ち行列 | 利用率ρ=到着率/サービス率の公式を使う |
基礎理論の詳しい解説は「基本情報のn進数を完全攻略!2進数・16進数の変換もこれで完璧」も参考にしてみてくださいね。
テクノロジ系で確実に得点するための実践的な勉強戦略

暗記系と理解系で勉強法を使い分ける
テクノロジ系の科目には、暗記で対応できるものと、理解が必要なものがあります。この2つを同じ勉強法で進めると効率が悪くなるので、意識的に使い分けましょう。
| タイプ | 分野 | おすすめの勉強法 |
|---|---|---|
| 暗記系 | セキュリティ・プロトコル・開発手法 | 用語カード・スキマ時間の反復・過去問 |
| 理解系 | 基礎理論・データ構造・アルゴリズム | 手書きトレース・問題を解く・参考書精読 |
| 半々 | ネットワーク・データベース | 用語暗記+計算問題の反復練習 |
暗記系はスマホアプリや通勤時間を活用して細切れに覚え、理解系はまとまった時間を取ってじっくり取り組むのが効果的です。
過去問は分野別に繰り返し解く
テクノロジ系の勉強で最も効果が高いのは、過去問を分野別に繰り返し解くことです。最初から全範囲を通しで解くのではなく、1つの分野に絞って集中的に取り組む方が知識の定着が早いですね。
正答率を記録し、間違えた問題の解説を熟読します。
同じように正答率を記録し、苦手箇所を特定します。
全分野を1周したら、正答率50%以下の分野に戻って集中的に演習します。
2〜3日後に再チャレンジして定着を確認します。
無料の演習サイト「基本情報 過去問演習」ではカテゴリ別に問題を絞り込めるので、分野別の集中演習に活用してみてください。
開発技術は用語の意味を正確に覚える
開発技術の分野では、ソフトウェア開発手法(ウォーターフォール・アジャイル・スクラム)やテスト技法(ホワイトボックス・ブラックボックス)、レビュー手法などが出題されます。
この分野の特徴は、似たような用語が多いことです。たとえば「ウォークスルー」「インスペクション」「ラウンドロビン」など、名前だけでは意味がわかりにくい用語が頻出します。
用語の暗記には、自分だけの用語集を作るのが効果的です。間違えた問題に出てきた用語をノートやスマホのメモに書き溜めていくと、試験直前の見直しにも使える最強の教材になりますよ。
テクノロジ系で8割取れれば合格は堅い
テクノロジ系は約38問あるので、仮に8割の正答率(約30問正解)を達成できれば、それだけで科目A全体の半分の得点を確保できます。残りのストラテジ系とマネジメント系で5割取れれば、合格ラインの600点を余裕で超えます。
つまり、テクノロジ系を徹底的に固めることが、科目A突破の最も確実な戦略ということです。
テクノロジ系の勉強が進んだら、出題範囲全体を俯瞰するために「基本情報技術者試験の出題範囲を完全解説!科目A・科目Bの対策法」も確認しておきましょう。
まとめ
基本情報技術者試験のテクノロジ系攻略のポイントをおさらいします。
- テクノロジ系は科目A全60問中37〜38問を占める最重要分野
- セキュリティ・ネットワーク・DBの3分野を最優先で対策する
- 暗記系はスキマ時間で反復、理解系はまとまった時間で集中学習
- 過去問は分野別に繰り返し解いて正答率を記録する
- テクノロジ系で8割取れれば合格ラインは余裕で突破できる
- 開発技術の似た用語は一言で説明できるレベルまで覚える
テクノロジ系は範囲が広いですが、優先順位をつけて取り組めば着実に得点を伸ばせます。焦らず計画的に進めていきましょう。


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