基本情報技術者試験は文系でも合格できる!数学が苦手な人向けの攻略法

「文系だから基本情報技術者試験は無理かも……」と感じていませんか?私自身、IT未経験の文系出身でこの試験に挑みました。数学の計算問題を見るたびに不安になり、「自分には向いていないのかな」と思った時期もありました。

でも実際に勉強を進めていくと、文系ならではの強みがあることに気がつきました。暗記が得意、文章読解が得意、そして論理的に物事を整理する力——これらはすべて基本情報技術者試験で活きるスキルです。

この記事では、基本情報技術者試験に文系・数学苦手な方が合格するための具体的な攻略法をお伝えします。実際に1〜2ヶ月で合格した人たちの戦略をもとに、再現性の高い勉強法をまとめました。

この記事のポイント
  • 文系・IT未経験でも1〜2ヶ月で合格した事例が多数ある
  • 数学が苦手なら「計算を捨てて暗記で稼ぐ」戦略が有効
  • 科目Aは暗記中心なので文系出身者に有利な面がある
  • 科目B(疑似言語)は論理思考で対応できる
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目次

基本情報技術者試験を文系が攻略するための基本戦略

基本情報技術者試験に取り組む文系学生

文系・IT未経験でも合格できる理由

基本情報技術者試験は、エンジニア向けの試験と思われがちですが、実際には文系出身者でも十分に合格できる試験です。合格者の中には、完全IT未経験から1〜2ヶ月の学習で合格した文系出身者が多数います。

その理由の一つは、試験の構成にあります。科目Aは全体の大半を占める暗記中心のパートです。IT用語・セキュリティ知識・法律知識・マネジメント知識などが問われますが、これらは理系の計算力よりも記憶力と読解力が重要です。

文系の方が得意とする「文章を読んで理解する力」「語句を正確に覚える力」「文脈から意味を推測する力」は、科目Aで非常に活きます。むしろ、暗記が得意な文系出身者は科目Aのスコアを伸ばしやすい傾向があります。

文系の強み(読解力・暗記力・論理整理力)は、基本情報技術者試験の科目Aと科目Bの両方で活きます。

また、近年の試験改定により、計算問題の比重が下がり、アルゴリズムの「読み取り能力」が重視されるようになっています。これも文系出身者にとって朗報です。数式を解くより、コードの流れを読んで理解する問題が増えているため、論理的思考力があれば対応できるのです。

実際、IT系の職場で働く文系出身の社会人や、就職活動のために資格取得を目指す文系学生が多く合格しています。「文系だから無理」という思い込みは、今すぐ手放してください。

数学が苦手な人向けの「計算捨て暗記戦略」

基本情報技術者試験の科目Aには、2進数・16進数の変換や、確率・統計の計算問題が含まれます。これらが苦手な文系・数学嫌いの方には、「計算問題を思い切って捨てて、暗記問題でしっかり稼ぐ」戦略が非常に有効です。

科目Aの合格基準は1000点満点中600点です。計算問題は全体の2割程度とされており、残りの8割は暗記・読解で対応できます。計算問題をすべて落としたとしても、暗記問題で高得点を取れれば合格ラインには十分届きます。

科目A問題の種類おおよその割合文系の対応
暗記・知識系(IT用語・法律・セキュリティ等)約80%得意分野。しっかり取る
計算系(2進数・確率・統計等)約20%苦手なら捨ててOK

この戦略を実行するためには、まず暗記すべきIT用語・法律知識・マネジメント知識を徹底的に覚えることが最優先です。テキストの太字用語を一通り覚えたら、過去問演習で頻出問題のパターンをインプットしていきましょう。

計算問題については、基本的な2進数変換(0と1の並びがどんな数値を表すか)だけは最低限押さえておくと、部分点や簡単な計算問題は拾えます。それ以上の難しい計算はスキップする判断で構いません。

科目Aの学習は「テーマ別」に進める

科目Aは出題範囲が広く、どこから手をつければいいか迷いがちです。効率よく得点を積み上げるためには、テーマ別に学習を進めることをおすすめします。

科目Aの出題テーマは大きく分けて「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3つです。テクノロジ系は計算問題を含みますが、マネジメント系・ストラテジ系はほぼ暗記だけで対応できます。

文系出身者は、まずマネジメント系・ストラテジ系から手をつけて得点源を固め、その後テクノロジ系の暗記パート(ネットワーク・セキュリティ・データベース等の用語)を攻略するという順番が効率的です。

おすすめの学習順:①ストラテジ系 → ②マネジメント系 → ③テクノロジ系(暗記パート) → ④テクノロジ系(計算パート・余裕があれば)

また、科目Aの攻略法については別記事でより詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

各テーマを一通り学習したら、過去問をテーマ別に解いていきましょう。「このテーマは何問出て、自分は何問正解できているか」を把握することで、弱点の発見と対策がしやすくなります。

科目Bの疑似言語は論理思考で読み解く

科目Bは「プログラミング的思考」を問う科目です。疑似言語と呼ばれる独自のコード表記で書かれた問題が出題されます。「プログラミング未経験だから無理」と感じる方が多いのですが、実はそうではありません。

科目Bの疑似言語は、PythonやJavaのような実際のプログラミング言語ではなく、試験用に設計された「日本語に近い記号で書かれたコード」です。実際に動くプログラムを書く必要はなく、コードを読んで「このコードは何をしているか」を理解することが求められます。

この「コードを読む」作業は、文章読解の延長線上にあります。「この変数にはどんな値が入るか」「この条件が成立したときに何が起こるか」を順を追って追いかけていく作業は、論理的な文章を読み解くことと本質的には同じです。

疑似言語の攻略法:コードを「上から順に日本語で読み上げる」トレースを繰り返すことで、必ず読めるようになります。

具体的な学習法としては、教材に載っている疑似言語の例題を、一行ずつ「この行は○○という意味」と声に出しながらトレースする練習が効果的です。最初はゆっくりでも構いません。繰り返すうちに読む速度が上がっていきます。

また、科目Bは20問中16問がアルゴリズム問題、4問がセキュリティ問題です。セキュリティ問題は科目Aで培った暗記知識が活きる領域ですので、文系出身者はここを確実に取りに行きましょう。

全体像を把握してから苦手を後回しにする

文系・数学苦手な方が失敗しやすいパターンは、「苦手な計算問題に最初からぶつかって挫折する」ことです。これを避けるためには、まず試験全体の地図を頭に入れてから、得意→普通→苦手の順で学習を進めることが重要です。

学習の最初の1〜2日は、テキストを流し読みして「どんなテーマが出るのか」「どのテーマが自分には難しそうか」を把握することに使いましょう。この全体像の把握が、その後の学習効率を大きく左右します。

全体像を把握したら、「自分が得意なテーマ・普通のテーマ・苦手なテーマ」を大まかに分類します。そして得意・普通のテーマから学習を始め、苦手なテーマは後半に回します。苦手を後回しにすることで、最初に「わかる・できる」という成功体験を積むことができ、モチベーションが続きやすくなります。

なお、基本情報技術者試験に必要な学習時間についても別記事で詳しく解説しています。自分のスケジュールを立てる際に参考にしてみてください。

学習の黄金ルール:まず全体像を把握 → 得意分野から着手 → 苦手分野は後回しにして最後に対策する

文系が基本情報技術者試験に合格するための具体的な学習法

基本情報技術者試験の勉強をする様子

おすすめの参考書と学習ツールの選び方

基本情報技術者試験の参考書は数多くありますが、文系・初心者向けに選ぶポイントがあります。難しい数式や理論の解説が少なく、図解が豊富でやさしい言葉で書かれているものを選ぶことが重要です。

特に人気が高いのは「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」シリーズです。四コマ漫画やイラストを多用した解説で、IT未経験者でも読み進めやすい構成になっています。最初の1冊として非常におすすめです。

また、「基本情報技術者試験ドットコム」というウェブサイトは、過去問が無料で大量に解けるサービスで、文系出身者にも広く活用されています。スマートフォンで隙間時間に解けるため、忙しい社会人にも使いやすいツールです。

  • 参考書:キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者(初心者向けで図解豊富)
  • 過去問サイト:基本情報技術者試験ドットコム(無料・スマホ対応)
  • 科目B対策:科目B問題集(アルゴリズム特化型の問題集)
  • 動画学習:YouTubeで「基本情報 科目B」などで検索して補足する

教材を選んだら、「読む→解く→復習する」のサイクルを繰り返すことが合格への近道です。教材を読み終えてから過去問を解くのではなく、少し読んだらすぐに過去問で試す、という流れが知識の定着を加速させます。

また、科目Bのアルゴリズム対策には、科目B専用の問題集を別途用意することをおすすめします。科目A対策の教材だけでは科目Bの演習量が不足しがちで、本番で焦ることがあります。

1〜2ヶ月で合格する学習スケジュール

文系出身者が1〜2ヶ月で基本情報技術者試験に合格するには、計画的なスケジュールが不可欠です。合格者の学習時間の目安は60〜100時間程度とされています。1日1〜2時間を2ヶ月間続けることで、この時間数は十分達成できます。

以下は2ヶ月合格を目指すおおまかなスケジュールの例です。

期間学習内容目標
1週目テキスト全体を流し読み・全体像把握試験範囲と自分の得意・苦手を把握する
2〜3週目科目A 得意分野(マネジメント・ストラテジ)集中学習得意分野で安定して正解できるレベルへ
4〜5週目科目A テクノロジ系(暗記パート)+科目B入門テクノロジ用語を覚え、疑似言語に慣れる
6〜7週目科目B アルゴリズム集中演習疑似言語をスムーズに読めるようにする
8週目科目A・B 模擬試験+弱点補強本番形式で600点超えを確認する

このスケジュールはあくまで目安ですが、ポイントは「苦手な計算問題を後半に回す」ことと「科目Bの演習をたっぷり確保する」ことです。文系出身者が最もつまずくのが科目Bですので、早めに疑似言語に慣れる時間を作ることが重要です。

また、3ヶ月で合格するロードマップについても別記事で解説していますので、時間が取れる方は余裕をもって取り組むのも良い選択です。

過去問演習で合格点を確実に狙う方法

基本情報技術者試験は過去問の活用が非常に重要です。試験はCBT方式(コンピュータで受験)で行われ、問題はプールされた問題バンクからランダムに出題されますが、過去に出た問題と類似した問題が多く出題される傾向があります。

過去問演習の効果的なやり方は、ただ解くだけでなく「なぜそれが正解で、他の選択肢はなぜ違うのか」を理解することです。選択肢の一つひとつを吟味し、間違い選択肢がなぜ間違いなのかを説明できるレベルになることが、本当の理解につながります。

過去問は「解いて終わり」にしない。正解・不正解にかかわらず、全選択肢の意味を理解することが実力アップの鍵です。

科目Aについては、テーマ別に過去問を解いて正答率を記録し、正答率が低いテーマを集中的に復習する方法が効果的です。70〜80%以上の正答率が安定してきたら、次のテーマに移るという基準を設けると、学習の進捗が分かりやすくなります。

科目Bについては、問題数が少ない分、一問一問の質の高い理解が求められます。過去問や問題集の問題を、何も見ないで自力でトレースできるようになるまで繰り返すことが合格への近道です。

文系出身者がやりがちな失敗パターンと対策

文系・数学苦手な方が基本情報技術者試験に挑む際に、よくある失敗パターンがあります。これらを事前に知っておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

最もよくある失敗は「テキストを読み込みすぎて過去問演習の時間が足りなくなる」ことです。テキストを完璧に理解してから問題を解こうとすると、インプットに時間を使いすぎてしまいます。テキストは70〜80%の理解で先に進み、残りは問題を解きながら補完するほうが効率的です。

  • テキストの完璧理解にこだわって過去問演習が足りなくなる
  • 苦手な計算問題に固執して他の暗記問題の対策が疎かになる
  • 科目B対策を後回しにして本番で時間切れになる
  • 模擬試験を受けずに本番に臨んで時間配分を失敗する

また、科目Bを「本番直前に少し見ればいい」と考えて後回しにするのも危険です。疑似言語の読み取りに慣れるには一定の練習時間が必要で、直前だけでは間に合いません。学習スケジュールの前半から、少しずつ科目Bに触れておくことが重要です。

さらに、模擬試験や時間を計った演習を必ず行いましょう。本番の試験時間は科目A・Bそれぞれ90分です。時間内に解き終えるペース感覚は、練習して初めて身につくものです。

まとめ:文系でも確実に合格を目指せる

基本情報技術者試験は、文系・数学苦手な方でも正しい戦略と継続的な学習で合格できる試験です。この記事でお伝えしてきた攻略法をまとめると、次のようになります。

まず、文系の強み(暗記力・読解力・論理思考)を最大限に活かすことが大切です。科目Aの暗記問題は文系出身者が得点しやすい領域です。数学の計算問題が苦手なら、思い切って捨てる判断も有効です。

科目Bの疑似言語は、プログラミング経験がなくても論理的に読み解けます。コードを一行ずつ日本語で追いかけるトレース練習を繰り返すことで、必ず慣れることができます。

文系が基本情報技術者試験に合格するポイント:①暗記で稼ぐ、②計算は捨てる勇気を持つ、③科目Bは早めに慣れる、④過去問を質高く繰り返す

1〜2ヶ月間、毎日1〜2時間の学習を継続できれば、文系出身の方でも十分に合格圏内に入ることができます。「自分には無理」という思い込みを捨て、正しい戦略で試験に臨んでみてください。

独学での合格に不安がある方は、独学で合格するための詳しい勉強法もあわせてご確認ください。あなたの合格を応援しています。

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