基本情報技術者試験と転職について調べていると、就職や転職で本当に評価されるのか、未経験からIT転職を目指すときに意味ないと言われたり、年収アップや求人の選択肢がどのくらい増えるのか、気になることだらけですよね。
特にIT業界未経験の20代や30代のあなたにとっては、基本情報技術者試験の勉強に時間をかけるべきか、それとも実務経験づくりやポートフォリオ作成を優先すべきか、転職市場での評価や大手企業と外資系の見られ方の違いなど、判断材料が多くて迷いやすいかなと思います。
このページでは、基本情報技術者試験が転職で役に立つシーンと限界、未経験からIT転職を狙うときの現実的な戦略、年収アップやキャリアパスの考え方まで、キホン猫が実体験ベースとリサーチをまとめて解説していきます。
読み終わるころには、「自分の状況だと、基本情報技術者試験と転職をこう組み合わせればいいんだな」と、具体的な動き方がイメージできる状態を目指します。一緒に整理していきましょう。
- 基本情報技術者試験が転職でどこまで有利になるかのイメージがつかめる
- 未経験や30代でIT転職を狙うときの戦略が分かる
- 資格・実務経験・ポートフォリオの優先順位が整理できる
- 基本情報技術者試験取得後のキャリアパスと次の一手が見える
基本情報技術者試験を活かした転職の価値
- 基本情報技術者試験が転職で有利な理由
- 基本情報技術者試験を評価する企業の特徴
- 基本情報技術者試験と転職市場の現状
- 基本情報技術者試験を取得した人の転職成功例
- 基本情報技術者試験と年収アップの関係
- 基本情報技術者試験を持つ人が注意すべき転職の落とし穴
ここでは、基本情報技術者試験が転職市場でどう評価されるのか、どんな企業や職種でプラスになるのか、逆に過度な期待をしすぎると危ないポイントまで整理していきます。特に「資格を取れば転職できる」というイメージを一度フラットにして、どこまでが資格の守備範囲で、どこからが実務やポートフォリオの役割なのかをはっきりさせていきますね。
先に結論だけ一言でまとめると、基本情報技術者試験は「転職の決め手」ではなく、書類通過率と選択肢をじわっと増やしてくれるサポーターというポジションです。ここを勘違いしなければ、かなりコスパ良く活かせますよ。
基本情報技術者試験が転職で有利な理由
転職の場面で基本情報技術者試験が評価される一番大きな理由は、ITの基礎力を客観的に示せる国家資格だからです。試験範囲にはコンピュータの仕組み、ネットワーク、データベース、セキュリティ、アルゴリズム、マネジメントなどが詰め込まれていて、「ITエンジニアとして最低限知っていてほしいこと」をひと通りカバーしています。出題範囲のイメージは、IPAの公式ページをざっと眺めるとより掴みやすいはずです(出典:情報処理推進機構「基本情報技術者試験」公式ページ)。
採用側から見ると、「IT用語でコミュニケーションが取れるか」「情報処理の基本概念を理解しているか」をゼロから質問で見極めるのは、かなり手間がかかります。そこで「基本情報技術者試験に合格している=最低限の基礎は押さえている」というラベルがあると、スクリーニングがしやすくなるんですね。もちろんこれだけで採用を決めるわけではありませんが、土台としての安心感がプラスされます。
もう一つ大きいのが、学習継続力の証明になることです。基本情報技術者試験は、IT未経験なら150〜200時間前後の学習を求められることが多く、仕事や学業と両立しながら合格する人がほとんどです。「忙しい中でも計画的に勉強して成果を出せる人」として見てもらえるのは、どの企業でもかなり評価されるポイントですよ。
「ITパスポートとの違いは?」というよくある疑問
よく比較されるITパスポートは、どちらかというと「ITリテラシー」の証明に近く、エンジニア以外の職種も幅広く対象にした試験です。一方、基本情報技術者試験はエンジニア寄りの試験なので、アルゴリズムやプログラミング、情報理論など「これからコードを書いたり、設計を学んでいく人」が押さえておきたい内容が中心になっています。
そのため、エンジニア志望のあなたにとっては、「ITパスポートを持っている」より「基本情報技術者試験に合格している」ほうが、転職の場面では一段強いアピール材料になりやすいです。特に、開発系・インフラ系・社内SEなど、技術要素の比重が高い職種ではその傾向が顕著ですよ。
まとめると、基本情報技術者試験が転職で有利になる理由は、
- IT基礎力を示す国家資格であること
- 学習継続力・自己管理力の証明になること
- 「エンジニア志望」であることを採用側に伝えやすいこと
この3点がセットになって効いてくるから、評価されやすいというイメージです。
基本情報技術者試験を評価する企業の特徴
とはいえ、どの会社でも一律に高評価、というわけではありません。ここがけっこう誤解されやすいポイントで、資格を重視する企業と、そうでもない企業がはっきり分かれるんですよね。ここを押さえておくと、「思ったより刺さらなかった…」というガッカリ感を減らせます。
資格をプラス評価しやすい企業タイプ
まず、基本情報技術者試験を評価しやすい企業は、ざっくり次のようなタイプです。
- 大手SIer・金融系・通信系などのインフラ企業
- 情報システム子会社・グループ内IT企業
- 社内SEを抱える大企業(製造・物流・メーカーなど)
- 新人研修や資格手当の制度が整っている企業
こういった企業では、「新卒・若手はまず基本情報技術者試験を取りましょう」といった社内ルールや研修カリキュラムが組まれていることも多く、人事制度や社内資料に資格名がしっかり載っているケースが目立ちます。採用ページや求人票でも、「応募条件:基本情報技術者試験以上歓迎」「基本情報技術者試験合格者優遇」と書かれていることがありますよ。
資格よりも実務を重視する企業タイプ
一方で、スタートアップやWeb系自社開発企業、外資系IT企業などは、資格よりも実務スキルやカルチャーフィットを重視しがちです。GitHubのコードや、これまでのプロジェクト経験、技術スタックのマッチ度などが評価の中心になり、「資格はあれば嬉しいけど、なくてもOK」というスタンスが多い印象です。
ポイントは、「どんな企業に行きたいのかで、資格の重みが変わる」ということです。大手志向か、ベンチャー志向か、外資志向かによって、同じ基本情報技術者試験でも評価のされ方はかなり違ってきます。
あなたが志望している企業がどちらのタイプに近いかを意識しながら、「この会社なら資格が刺さりそうか」を一度考えてみると、受験のモチベーションも変わってくると思います。
基本情報技術者試験と転職市場の現状
次に、もう少しマクロな視点で「転職市場の中で基本情報技術者試験がどう扱われているか」を見ていきます。ここが分かると、「今わざわざ時間をかけて勉強する意味があるのか?」というモヤモヤにも答えやすくなりますよ。
求人票での扱われ方
主要な転職サイトで「基本情報技術者試験」をキーワードに検索すると、歓迎条件や推奨資格として名前が挙がっている求人が数百件〜千件規模でヒットすることが珍しくありません。もちろん、すべての求人で必須というわけではなく、ほとんどは「歓迎」「優遇」止まりです。
ただ、それでも求人票にわざわざ資格名を書いている時点で、「この資格を評価項目として見ていますよ」という企業側のメッセージにはなっています。応募者の中で、未経験同士・若手同士の比較になったとき、「資格あり」と「資格なし」で印象が変わる場面はどうしても出てきます。
人手不足だけど、未経験枠は競争が激しい現実
よく「IT業界は人手不足だから余裕でしょ」と言われますが、実際には「経験者は超売り手市場、未経験枠は競争が激しい」という二層構造になっていることが多いです。未経験枠に、異業種からのチャレンジャーが一気に集まるんですね。
その中で、「IT未経験・資格も特になし」と「IT未経験・基本情報技術者試験合格済み」とでは、やはりスタートラインが違って見えます。もちろんそれだけですべて決まるわけではありませんが、「面接で話を聞いてみようかな」と思わせるきっかけにはなりやすいです。
逆に言うと、最近は「未経験だけど基本情報技術者試験は持っている」という人も増えてきているので、資格があることがスタートラインになりつつあると感じる場面も少なくありません。ここはちょっとシビアですが、現実として知っておくと動き方が変えやすいと思います。
基本情報技術者試験を取得した人の転職成功例
実際のところ、どんなパターンで基本情報技術者試験が転職に効いてくるのか。ここではよくある成功パターンを、イメージしやすい形で整理してみます。「自分はどの型に近いかな?」と照らし合わせながら読んでみてください。
パターン1:文系新卒・第二新卒 → SIer・社内SE
一番多いのがこのパターンです。大学では文系学部、ITとはあまり関係ない勉強をしていたものの、就職活動の途中からIT業界に興味を持ち始め、「せめて基礎だけでも固めておこう」と基本情報技術者試験を勉強して合格。そのうえで、SIerや社内SE、ITコンサル系のポテンシャル枠に応募するルートですね。
このケースでは、「文系だけどここまで勉強しているなら、入社後の伸びしろに期待できそう」という評価がつきやすく、面接での会話もスムーズになりやすいです。「ネットワークやDBのどのあたりが面白かった?」と聞かれても、試験勉強の記憶をベースにちゃんと話ができます。
パターン2:ヘルプデスク・ITサポート → 開発・インフラ職
すでにITっぽい仕事をしているけれど、主に問い合わせ対応やキッティングなどが中心で、「もっと技術寄りの職種に移りたい」と感じている人も多いです。このとき、基本情報技術者試験を取ることで、「技術寄りにキャリアシフトしたい意思」と「基礎力」をまとめてアピールできます。
たとえば、社内のキャリア公募制度で「インフラチームに行きたい」と手を挙げるとき、「基本情報技術者試験は取得済みです」と言えると、単なる希望ではなく、実際に動き始めている人として見てもらいやすくなります。
パターン3:地方中小の情シス → 大企業の情報システム部門
地方の中小企業の情シス担当として、なんでも屋的にやってきた人が、より大きなシステムやプロジェクトに携わりたくて大企業に移るパターンもあります。この場合、実務経験はすでに十分あるものの、客観的なスキルの証明が少ないことがネックになりがちです。
そこに基本情報技術者試験があると、「現場で鍛えられた実務経験+基礎理論をしっかり押さえている人」として、かなり評価されやすくなります。面接でも、「普段の業務の中で、基本情報技術者試験で学んだことをどう活かしているか」を具体的に話せると、説得力が一気に増しますよ。
基本情報技術者試験が転職にどれくらい効くかを、もう少し切り込んで解説した記事も用意しているので、価値そのものを深掘りしたい場合は基本情報技術者試験は意味ない?結論とメリット・デメリットも参考にしてみてください。資格の「限界」と「活かしどころ」をかなり率直に書いています。
基本情報技術者試験と年収アップの関係
次は、みんな気になるお金の話です。「基本情報技術者試験を取ったら年収はいくら上がりますか?」は、ほんとによく聞かれます。ここは期待値を盛りすぎるとガッカリしがちなので、リアル寄りに整理しておきますね。
資格手当で上がるのは「プラスアルファ部分」
まず、資格そのものに対しては、資格手当や一時金として数千円〜数万円レベルのインセンティブが設定されている会社が多いです。よくあるパターンだと、
- 毎月3000円〜5000円の資格手当
- 合格時に一時金3万円〜5万円
- 昇進・昇格の要件として「基本情報技術者試験レベルの資格保有」を明記
といった感じですね。これは純粋に嬉しいですし、モチベーションにもなります。ただし、「これだけで年収が何十万円もアップ」とまでは考えないほうが安全です。あくまでベース給に上乗せされるプラスアルファと捉えておきましょう。
本命は「転職・昇進のチャンスを広げる」効果
年収アップに本当に効いてくるのは、むしろ「資格をきっかけにキャリアの選択肢が増えること」です。たとえば、
- 今より待遇の良い企業・ポジションに応募できるようになる
- 社内の昇進試験や選抜研修で有利になる
- より技術寄りの職種にスライドできることで、将来的な年収レンジが上がる
といった形で、じわじわ効いてきます。つまり、資格そのものが年収を上げるというより、「年収が上がりやすいポジションに乗り換えるためのチケット」として働くイメージですね。
あくまで目安として、資格を取っただけで即座に年収が大きく上がるケースはレアです。多くの場合、資格+実務経験+成果の組み合わせで、数年単位で少しずつ上がっていくと考えておくと、現実とのギャップが小さくなります。
求人情報や賃金水準は常に変動するため、具体的な金額感は各社の募集要項や転職サイトの最新情報を必ずチェックしてください。また、条件交渉や年収アップの見込みについては、転職エージェントやキャリアアドバイザーなどの専門家に相談し、最終的な判断はご自身の状況に合わせて慎重に行ってください。
基本情報技術者試験を持つ人が注意すべき転職の落とし穴
ここまで読むと、「じゃあ基本情報技術者試験を取れば転職はかなり安心そうだな」と感じているかもしれません。ここでぜひ押さえておきたいのが、資格に期待しすぎてしまうことで逆に遠回りになるパターンです。落とし穴を先に知っておくと、動き方がかなり変わりますよ。
落とし穴1:資格取得を「ゴール」にしてしまう
資格勉強は、どうしても「合格するかしないか」という分かりやすい目標になりがちです。その結果、合格した瞬間に燃え尽きてしまい、転職活動の準備(職務経歴書・ポートフォリオ・面接対策)が後回しになってしまう人も少なくありません。
でも、採用側が知りたいのは、「この人はどんな経験をしてきて、入社後にどんな価値を出してくれそうか」です。資格はその一部しか教えてくれません。なので、合格したその日から、次の一手(ポートフォリオ作成や求人リサーチ)に動き出せるかどうかが、転職成功への分かれ道になりやすいです。
落とし穴2:市場価値を資格だけで判断してしまう
もう一つ多いのが、「基本情報技術者試験を持っているから、この年収は当然」だと、無意識にハードルを上げてしまうパターンです。もちろん、条件交渉を頑張ることは大事ですが、資格だけで年収テーブルを大きく上げてもらうのは現実的ではありません。
採用担当者は、
- これまでどんな業務を経験してきたか
- どんなスキルセットを持っているか
- チームにどう貢献できそうか
といった総合力で判断します。資格はその中の「基礎力」と「学習意欲」を示す材料でしかないので、そこに依存しすぎると、条件面の折り合いがつかずにチャンスを逃してしまうこともあります。
落とし穴3:志望企業と資格の相性を考えていない
さきほど触れたように、資格を評価する企業としない企業があります。にもかかわらず、「どの企業でも同じように刺さる」と思ってしまうと、応募先とのミスマッチが起きやすくなるんですね。
大手SIerや社内SE志望なら資格の比重は高め、スタートアップやWeb系志望ならポートフォリオ・実務寄りのスキルの比重を高める、というように、志望先に合わせて武器の比率を調整するのがコツです。
こうした落とし穴を避けるためにも、基本情報技術者試験はあくまで「転職準備のスタートライン」と捉えてもらえるといいかなと思います。ここから先は、次のセクションで話す転職戦略とセットで動いていきましょう。
基本情報技術者試験を活かした転職戦略と今後の展望
- 基本情報技術者試験と未経験からの転職方法
- 基本情報技術者試験とポートフォリオの活用
- 基本情報技術者試験と応用情報・CCNAとの比較
- 基本情報技術者試験を取得後のキャリアパス
- 基本情報技術者試験転職のまとめとキャリア形成
ここからは、未経験や30代からIT転職を目指すときに、基本情報技術者試験をどう活かせばいいかを具体的な戦略に落としていきます。資格を取って終わりではなく、「どう使うか」までセットで考えるのが、このセクションのゴールです。
基本情報技術者試験と未経験からの転職方法
まずは一番相談が多い、「IT未経験から転職したいんだけど、基本情報技術者試験はどう使えばいいの?」というテーマからいきます。ここは戦略次第で結果がかなり変わるところなので、じっくりいきますね。
ステップ1:ITの全体像を押さえる(基本情報の役割)
未経験からIT転職を目指すとき、いきなり言語やクラウドサービスに突っ込むと、「そもそも何をやっているのか」が分からなくなりがちです。そこで役に立つのが、基本情報技術者試験を使ってITの全体像を一度俯瞰することです。
試験範囲には、ハードウェア、OS、ネットワーク、DB、セキュリティ、プロジェクト管理、経営戦略などがまとめて入っているので、「ITの世界地図」を作るイメージで勉強するとかなり理解が進みます。ここで「自分は開発寄りが面白そうだな」「インフラやセキュリティも意外と好きかも」という感覚も見えてきますよ。
ステップ2:興味のある分野で小さなアウトプットを作る
次のステップは、興味が湧いた分野で小さなアウトプットを作ることです。具体的には、
- Web開発志望:簡単なToDoアプリやブログサービスを作ってみる
- インフラ志望:自宅やクラウドでLinuxサーバーを立ててみる
- データ分析志望:公開データを使ってPythonでグラフやレポートを作る
このとき、「基本情報技術者試験で学んだ知識をどこで使っているか」を意識しながら作ると、面接で話せるネタがグッと増えます。たとえば、「ネットワークの勉強でOSI参照モデルを学んだので、そのイメージを持ちながらWebアプリの通信を調べてみました」といった感じですね。
戦略としては、資格=基礎の証明、アウトプット=実践力の証明、という役割分担で準備を進めるのが、未経験転職ではかなり強いです。
「どのくらいの勉強時間で合格できるのか」「IT未経験でも現実的に狙えるのか」が不安な場合は、IT未経験から基本情報技術者試験に合格するための独学ロードマップも参考になると思います。学習時間の目安や、仕事との両立のコツをかなり具体的にまとめています。
基本情報技術者試験とポートフォリオの活用
未経験〜若手のIT転職で、資格と同じくらい、場合によってはそれ以上に効いてくるのがポートフォリオです。ここをうまく作れるかどうかで、面接の手応えがガラッと変わります。「何を作ればいいか分からない…」という声もよく聞くので、具体例ベースで整理してみますね。
なぜポートフォリオが重要なのか
採用側が知りたいのは、「この人に仕事を任せたとき、どのくらい自走できそうか」です。そこで一番分かりやすいのが、実際に作ったものなんですよね。コードの綺麗さや、設計のこだわり、エラーハンドリングの仕方など、履歴書や資格だけでは見えない部分が一気に伝わります。
基本情報技術者試験で学ぶのは主に「知識」ですが、それを「実践力」に落とし込むのがポートフォリオの役割です。たとえば、
- テーブル設計の知識を活かした、ユーザー管理機能つきアプリ
- アルゴリズムの学習を活かした、検索機能やソート機能を持つツール
- ネットワークの知識を踏まえた、複数サービス連携のミニシステム
といった形で、「試験範囲のどの部分を、この作品のどこで使ったのか」を意識して作ると、自己PRの説得力がグンと上がります。
ポートフォリオ作成の具体的なステップ
- 「誰のどんな課題を解決するアプリか」をざっくり決める
- 画面イメージや必要な機能を書き出す(簡単なワイヤーフレームでOK)
- 使う技術(言語・フレームワーク・DBなど)を決める
- 最低限の機能だけを実装した「ミニマム版」をまず完成させる
- 余力があれば、ユーザー登録・検索・ソート・エクスポートなど機能を追加
このプロセス自体が、実務での開発フローにかなり近いので、そのまま面接のときに「開発の進め方」として説明できるのも美味しいポイントです。
資格=知識の証明、ポートフォリオ=実践力の証明とイメージすると、転職準備のバランスが取りやすくなりますよ。
基本情報技術者試験と応用情報・CCNAとの比較
基本情報技術者試験を取ったあと、「次に何を勉強するか」でよく候補に上がるのが応用情報技術者試験やCCNAなどのベンダー資格です。ここでは、転職との相性という視点で、それぞれの立ち位置を整理してみます。
| 資格名 | 立ち位置 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 基本情報技術者試験 | ITエンジニアの基礎力 | IT全般を広く学びたい人 |
| 応用情報技術者試験 | 設計・マネジメント寄りの応用力 | SE・PLを目指したい人 |
| CCNA | ネットワーク分野の実務寄り基礎 | インフラ・ネットワークエンジニア志望の人 |
転職目線でいうと、開発・設計寄りのキャリアを伸ばしたいなら応用情報技術者試験、ネットワークやインフラ寄りならCCNA、という分け方をすると分かりやすいです。どちらも「持っていれば即戦力」というわけではありませんが、志望職種との相性が良ければ、面接での話題づくりや、学習意欲のアピールにかなり使えます。
また、基本情報技術者試験と並んで迷われがちな情報セキュリティマネジメントとの違いや選び方も、セキュリティに興味があるなら押さえておきたいところです。そのあたりは基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメントの違いと選び方で詳しく整理しているので、セキュリティ寄り志望なら一度読んでみてください。
基本情報技術者試験を取得後のキャリアパス
最後に、基本情報技術者試験を取ったあと、「どんなキャリアの選択肢があるのか」をざっくり地図にしておきます。ここが見えてくると、「とりあえず取る」から一歩進んで、自分なりのキャリア設計がしやすくなりますよ。
代表的なキャリアルート
- プログラマー・システムエンジニアとして開発経験を積み、SE→PL→PMへ進むルート
- インフラエンジニアとしてネットワーク・サーバーの構築運用を極めるルート
- 社内SEとして、業務部門とエンジニアの橋渡しをするルート
- 将来的にITコンサルタントやIT戦略寄りのポジションを狙うルート
どのルートに進むにしても、基本情報技術者試験で学んだ「コンピュータの中で何が起きているか」という感覚は共通の土台として効いてきます。新しいクラウドサービスやフレームワークが登場しても、「これはどの層を担当している技術なのか」「どんな仕組みで動いているのか」をイメージしやすくなるからです。
科目Aだけ合格してしまったときの動き方
ちなみに、よくある相談として「科目Aだけ合格してしまった…」というパターンもあります。この場合、転職との兼ね合いを考えると、
- 科目B対策を優先して短期集中で取り切る
- 転職活動を先に動かしつつ、次の受験タイミングを決めておく
といった選択が出てきます。制度上の扱いや有効期限、再受験の戦略は、きちんと整理しておかないとモヤモヤしっぱなしになりやすいので、気になっているなら基本情報で科目Aだけ合格の不安を徹底解消する再受験攻略完全ガイドもチェックしてみてください。
基本情報技術者試験転職のまとめとキャリア形成

最後に、基本情報技術者試験転職の関係をざっくりまとめておきます。ここまで読んでくれたあなたなら、だいぶ整理されてきたと思うので、復習も兼ねて一緒におさらいしていきましょう。
まず、基本情報技術者試験は「持っていれば転職が保証される魔法の資格」ではありません。ですが、未経験や若手がIT転職を狙うときに、書類選考や面接での信頼感を底上げしてくれる強い味方であることも間違いありません。
転職を成功させるために大事なのは、
- 基本情報技術者試験でITの土台を固める
- ポートフォリオや実務経験で「何ができるか」を見せる
- 自分のキャリアビジョンに合った資格や勉強テーマを選ぶ
- 応募企業ごとに、経験と資格をどう活かせるかを具体的に言語化する
という、資格+実績+意欲の三本柱を揃えていくことです。基本情報技術者試験は、その中の「資格」の部分を強くしてくれる存在だと考えてもらえると、役割がすごくクリアになるはずです。
また、試験制度や求人動向、年収水準は時間とともに変わっていきます。ここで紹介した内容はあくまで一般的な傾向や目安なので、正確な情報は各資格の公式サイトや転職サイトの最新情報を確認してください。具体的な条件やキャリア選択については、転職エージェントやキャリアアドバイザーなどの専門家に相談しながら、最終的な判断をご自身で行っていただくのが安全です。
基本情報技術者試験をきっかけにIT業界に一歩踏み出すのは、決して遅くありません。あなたのペースで、転職と学習のプランを組み立てていきましょう。キホン猫も、これからも記事を通して全力でサポートしていきます。一緒にコツコツ進めていきましょう。
