基本情報技術者試験の学習時間がどれくらい必要なのか、なかなかイメージしづらいですよね。合格者の平均は200時間前後と言われる一方で、IT経験がある人なら50〜100時間程度で受かることもあります。ただ、いきなり「200時間」と言われても、仕事や授業、家事などがある中で本当に確保できるのか、そもそも自分はどのくらいのラインに当てはまるのか、ピンとこない方も多いかなと思います。
この記事では、基本情報技術者試験の学習時間の目安を、IT経験の有無や生活スタイルに分けて整理しつつ、基本情報技術者の勉強時間と社会人としての両立のコツ、基本情報技術者試験の1日何時間の勉強が現実的なのか、基本情報技術者の独学や通信講座の勉強時間の違い、基本情報技術者の勉強スケジュールの立て方、さらに基本情報技術者の過去問活用や基本情報技術者の参考書おすすめの選び方まで、一気にまとめていきます。頭の中でバラバラになりがちな情報を、「自分用のロードマップ」として組み立てるイメージで読んでもらえるとうれしいです。
「どれくらい勉強すればいいか知りたい」「自分のペースに合わせた学習計画を組みたい」というあなたが、読み終わるころには、自分にとって無理のない基本情報技術者試験の学習時間と勉強計画をイメージできるようになるはずです。がっつり勉強する時期と、ゆるく続ける時期のメリハリも含めて整理していくので、「今からでも間に合うかな」と不安なあなたも、肩の力を抜いて、一緒に整理していきましょう。
- IT経験別に見た学習時間の目安と考え方
- 社会人・学生それぞれの1日あたりの勉強時間の組み立て方
- 独学と通信講座で必要な学習時間や効率の違い
- 過去問・参考書・スケジュールを組み合わせた合格までのロードマップ
基本情報技術者試験の学習時間の目安
- 基本情報技術者試験は1日何時間が目安
- 基本情報技術者の勉強時間と社会人
- 基本情報技術者勉強スケジュール例
- 基本情報技術者の独学と通信講座時間
- 基本情報技術者参考書おすすめ比較
ここでは、まず全体像として「どのくらいの時間を見込んでおけば安心か」を整理します。IT経験の有無や得意・苦手分野によって必要な学習時間はかなり変わるので、平均値に振り回されず、自分の立ち位置を確認しながら読んでみてください。あくまで「よくあるパターン」の話として捉えてもらい、あなたの生活リズムや得意不得意に合わせてカスタマイズしていく前提で考えるのがおすすめです。
基本情報技術者試験は1日何時間が目安
まず大枠として、基本情報技術者試験の学習時間はおおよそ50〜200時間程度が一般的な目安になります。ITの基礎がある人なら短め、完全な初心者なら長め、というイメージですね。同じ200時間でも、「なんとなくダラダラ問題を解いていた200時間」と「計画的にインプットとアウトプットを回した200時間」では、定着度合いがまったく違ってきます。
ざっくりとしたIT経験別の目安は、次のようになります。自分がどこに当てはまりそうか、イメージしながら見てみてください。
| タイプ | IT経験のイメージ | 目安となる学習時間 |
|---|---|---|
| IT経験者 | 情報系学部・ITエンジニア経験あり | 50〜100時間程度 |
| IT基礎あり | 情報系の授業を受けたことがある・IT系業務に少し関わっている | 80〜150時間程度 |
| IT未経験・文系 | IT用語もほぼゼロから学ぶ | 150〜200時間程度 |
この総学習時間を、試験までの残り日数で割り返すと、1日あたりの勉強時間の目安が見えてきます。「1日何時間やればいいですか?」という質問に対して、ぼくはいつも「ゴールから逆算して考えましょう」と答えています。
1日あたりの勉強時間のざっくり目安
- 1か月で合格を狙う:150〜200時間 ÷ 約30日 → 1日4〜6時間前後
- 3か月で合格を狙う:150〜200時間 ÷ 約90日 → 1日1.5〜2.5時間前後
- 半年〜1年でじっくり:150〜200時間 ÷ 約180〜365日 → 1日30〜60分前後
社会人だと、1日4時間を毎日はかなりハードですよね。残業や飲み会、家族との時間もあるので、「毎日そんなに無理…」と思うのが普通だと思います。現実的には、平日は1〜2時間+週末にまとまった時間を確保していくパターンが多いです。学生の場合は、講義やアルバイトの状況によりますが、試験前1〜2か月だけ集中して時間を増やす形も取りやすいかなと思います。
また、基本情報技術者試験そのものの試験時間や構成を知っておくと、学習時間のイメージがさらにつかみやすくなります。公式には科目Aが90分・科目Bが100分の試験として位置付けられており、ITの基礎からアルゴリズム・プログラミングまでをバランスよく問われる構成になっています(出典:IPA 情報処理推進機構 基本情報技術者試験 試験概要)。本番のボリューム感を知ったうえで学習時間を組み立てると、「この時間でこの範囲まで終わらせる」という意識が持ちやすくなりますよ。
ここで大事なのは、「平均値に自分を合わせる」のではなく、自分が確保できる時間から逆算して計画を作ることです。例えば、平日1時間・週末合計5時間で「週合計10時間」をキープできれば、4か月で160時間に届きますし、「今月は忙しいから週6〜8時間、来月は少し落ち着くから週12時間」といった感じで、月単位で調整していくのもアリです。
ここで紹介している学習時間は、あくまで一般的な目安です。理解度や経験、体調や仕事の忙しさによって必要時間は大きく変わります。また、試験制度や出題傾向、参考書や通信講座の内容、費用などは変わる可能性があります。正確な情報は必ず公式サイトや講座の公式ページで確認し、学習方法や資格選びに不安がある場合は、スクール講師やキャリア相談窓口などの専門家に相談しつつ、最終的な判断はご自身で行ってください。
基本情報技術者の勉強時間と社会人
社会人の場合、ネックになるのは「まとまった時間が取りづらい」ことです。朝から晩まで働いて、家に帰って家事や育児をこなしていると、「平日に2時間も3時間も勉強するなんて無理…」と感じるのは当然です。さらに、急な残業やトラブル対応が入ると、せっかく立てた勉強計画が一気に崩れてしまうこともありますよね。
そこで、社会人向けには、次のような考え方で基本情報技術者の勉強時間と社会人としての生活を両立させるのがおすすめです。ポイントは、毎日「ゼロの日」を作らないことと、完璧主義を捨てることです。
- 平日は「最低ライン」を死守する(例:毎日30〜60分だけは必ずやる)
- 週末に「伸びしろ枠」を作る(例:土日どちらかで2〜3時間まとめて演習)
- 通勤・移動・休憩時間を用語暗記や軽い復習専用の時間にする
- 「今日は無理な日」と割り切る日を、意識的に週に1日入れておく
社会人向け・週10時間モデルの例
- 月〜金:通勤や寝る前に1時間(インプット+軽い問題演習)×5日 → 5時間
- 土曜:午前中に2時間(過去問演習+復習)
- 日曜:午後に3時間(弱点分野の集中トレーニング)
このペースでも、4か月続ければ約160時間になります。仕事が忙しい週は週10時間に届かなくてもOKで、「月合計40時間前後を目標にする」と考えると、気持ちがだいぶ楽になりますよ。
ぼく自身も、現場で働きながら学習を続ける受験生の相談を多く受けてきましたが、毎日少しでも机に向かう「リズム」を崩さない人ほど合格が早い印象があります。「今日は20分しかできなかった…」という日も、その20分が積み重なることで、3か月後にはかなり大きな差になります。逆に、「週末にまとめてやればいいや」と思っていると、1〜2週サボっただけで一気にペースを失いがちです。
もう一つ意識してほしいのは、家族や周囲の理解をうまく取りに行くことです。例えば、「試験までは土曜の午前中だけ勉強時間にさせてほしい」「平日21時〜22時だけは机に向かわせてほしい」といった形で、先に宣言しておくと、周りも協力しやすくなります。家族と暮らしている方や、パートナーがいる方ほど、このひと手間が効いてきますよ。
どうしても平日がバタつきやすい業界(例:システム開発の繁忙期、決算時期など)の場合は、「繁忙期は最低限のリズムだけ」「落ち着いた時期に一気に進める」といった、時期ごとの波を前提にした計画を組むのもアリです。
基本情報技術者勉強スケジュール例
次に、基本情報技術者の勉強スケジュールの具体例を見ていきます。ここでは「3か月で合格を目指す」ケースをベースに、学習時間150〜200時間程度を想定してスケジュールを組んでみます。もちろん、2か月集中・半年じっくりなど、前後にシフトしても構いません。
イメージしやすいように、「1か月ごとにやることをざっくり決める → 週単位に落とし込む → 1日単位に割る」という3段階で考えてみましょう。
1か月目:インプットと軽いアウトプット
最初の1か月は、基礎知識のインプットをしつつ、軽く過去問に触れる期間です。ここでのゴールは、「全範囲を完璧に理解すること」ではなく、ざっくり全体像をつかんでおくことです。
- 教科書や講義動画で「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」を一周する
- 章末問題や基本的な四択問題で理解度をチェックする
- 過去問の午前問題を分野別に少しずつ解いてみる(最初は正解率は気にしなくてOK)
この段階では、「全然正解できない…」となっても気にしなくて大丈夫です。むしろ、「自分はこの分野が弱そうだな」と把握できればOKです。わからない用語に出会ったら、教科書やwebでサッと調べてメモしておくと、2か月目以降の復習がかなり楽になります。
2か月目:過去問中心に切り替え
2か月目からは、過去問を軸にしたアウトプット中心の学習へシフトします。このタイミングで、「午前は過去問演習」「午後(科目B)はアルゴリズム問題を少しずつ」というリズムを作れると理想的です。
- 午前問題は過去3〜5年分を目安に、分野ごとに解いて弱点を洗い出す
- 午後問題(科目B)も、アルゴリズム・プログラミングの問題を少しずつ解いて慣れていく
- 間違えた問題は「誤答ノート」やアプリの復習機能にまとめる
ここでやってほしいのは、「正解の選択肢だけを見る」のではなく、なぜ他の選択肢はダメなのかまで確認することです。似たような用語や概念を区別できるようになると、午前問題の得点がグッと安定してきます。
3か月目:本番を意識した演習と調整
最後の1か月は、時間を計って通しで解く練習と、苦手分野の最終調整です。ここで初めて、「60分で午前問題をここまで解く」「科目Bを制限時間内で解き切る」といった、本番さながらのシミュレーションを入れていきます。
- 午前・午後ともに制限時間を設定して本番形式で解いてみる
- スコアが安定して6割を超えるまで、弱点分野を重点的に復習する
- 学習ログ(勉強時間・得点)を簡単に記録し、伸びを確認する
もし将来的にITパスポートや応用情報技術者も視野に入れているなら、学習時間のイメージをつかむために、itパスポートと基本情報技術者を比較して勉強戦略を立てる解説や、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いと難易度を整理した解説も合わせてチェックしておくと、長期的な学習計画が立てやすくなります。
このスケジュールはあくまで一例なので、実際には「2か月集中」「半年じっくり」など、あなたの生活リズムに合わせて調整してしまって大丈夫です。「3か月で150時間」がきつそうなら、「4〜5か月で150時間」を目標にするだけでも、心理的なハードルがだいぶ下がりますよ。
基本情報技術者の独学と通信講座時間
次に、基本情報技術者の独学と通信講座時間の違いを整理しておきます。どちらが良い・悪いではなく、自分に合うスタイルを選べるようにするのがポイントです。人によっては、「通信講座で一気に理解が進んで結果的に学習時間が短縮できた」というパターンもあれば、「独学だけど、自分で計画を立てるのが得意なので問題なかった」というパターンもあります。
独学の特徴と必要時間のイメージ
独学は、教科書や問題集、過去問サイト、動画教材などを自分で組み合わせて勉強するスタイルです。費用を抑えられる代わりに、「何をどの順番でやるか」を自分で決める必要があります。ここを楽しめるタイプなら独学との相性はかなり良いですし、「何から手を付ければいいか分からない…」となるタイプだと、計画作りの段階で疲れてしまうこともあります。
- 必要な学習時間の目安:150〜200時間程度になりやすい
- 得意分野がはっきりしている場合は、もう少し圧縮できることもある
- モチベーション管理と進捗管理を自分で行う必要がある
独学の場合は、「教科書を1冊+過去問集1〜2冊+アプリ」のように、教材をシンプルに絞るのがおすすめです。あれもこれも手を出してしまうと、1冊もやり切れないまま試験日に…というパターンになりがちなので、「軸の教材」を決めることが大事です。
通信講座・スクール利用時のイメージ
通信講座やスクールを利用すると、カリキュラムや教材がある程度整っているので、迷いなく勉強を進めやすいのがメリットです。「この順番で動画を見て、このタイミングで過去問に入ってください」といったガイドがあるだけで、勉強にかかるエネルギーを「計画」から「実行」に多く回せるようになります。
- 必要な学習時間の目安:100〜120時間程度に収まるケースもある
- 講義動画や添削課題で、重要ポイントを効率よく押さえやすい
- 質問サポートや添削によって「つまずき」が小さくなる
一方で、通信講座やスクールには数万円前後の費用がかかることが多く、「費用に見合った価値があるか」をしっかり判断する必要があります。カリキュラムが自分のレベルや目標に合っていないと、「内容が簡単すぎた」「逆に難しすぎた」と感じてしまうこともあります。
とはいえ、「独学なら必ず200時間」「通信講座なら必ず120時間で受かる」といったものではありません。理解度や勉強の質によって、必要な時間は大きく変わります。また、通信講座やスクールには費用がかかり、サービス内容や料金体系もさまざまです。費用やカリキュラムの詳細は必ず各講座の公式サイトで確認し、不安があればスクールの相談窓口など専門家の意見も聞きながら、最終的な判断はご自身で行ってください。特に教育訓練給付金などの制度を使う場合は、適用条件や対象講座の一覧を事前によくチェックしておきましょう。
「自分で計画を立てるのが得意」「コストを抑えたい」というタイプなら独学、「できるだけ効率よく最短で合格したい」「一人だと不安」というタイプなら、通信講座を検討するのがバランスが良いかなと思います。どちらを選んでも、最終的には「自分が机に向かった時間」が合否を分けるので、あまり深刻に悩みすぎず、「自分が続けやすいかどうか」を一番の基準にしてみてください。
基本情報技術者参考書おすすめ比較
基本情報技術者の参考書おすすめを考えるとき、タイトルよりも「どんなタイプの教材か」を押さえるのが大事です。書店に行くと、似たようなタイトルの本がズラッと並んでいて、「どれを選べばいいの…?」と立ち尽くしてしまうこともありますよね。ここでは、ざっくり3タイプに分けて考えてみます。
全体像をつかむ「教科書型」
まず1冊目としておすすめなのが、試験範囲を広くカバーした教科書型の参考書です。イラストや図が多いものは、IT未経験の方でも理解しやすく、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの関係が整理しやすいのがメリットです。「一気に全部覚えよう」とするのではなく、「最初は8割理解できればOK」「2周目で9割を狙う」といったつもりで読むと、挫折しにくくなります。
得点力を磨く「問題集・過去問型」
教科書を一周したら、すぐに問題集・過去問に切り替えてOKです。午前問題は四択をテンポよく回し、午後(科目B)はアルゴリズムやプログラミングの問題を繰り返し解きながら、「読める・追える・書ける」状態にしていきます。特にアルゴリズム問題は、「最初から完璧に理解しよう」と思うとしんどいので、最初は解説を読みながらトレースするだけでも立派な一歩です。
スキマ時間用の「コンパクト型・アプリ」
通勤や休憩時間を活かすなら、コンパクトサイズの参考書やスマホアプリも強い味方です。用語カードや一問一答形式のアプリで、頻出用語と計算問題の解法パターンを何度も繰り返すと、机に向かう時間の負担を軽くできます。SNSやゲームを開く前に「1分だけ用語チェックする」と決めておくだけでも、1日あたりの勉強時間はじわじわ増えていきます。
参考書選びのコツ
- まずは「これ1冊で全体像がつかめる」教科書型を決める
- 次に、自分と相性の良い問題集・過去問を1〜2冊に絞る
- スキマ時間用のコンパクト教材やアプリはサブとして活用する
- 「最後までやり切れそうか」を基準に選ぶ(分厚すぎて萎える本は避ける)
どの参考書がベストかは人によって違いますが、「立ち読みして見やすいか」「説明が自分の言葉で理解できるか」を基準に選ぶと、大きな失敗は避けやすいです。迷ったときは、「自分と同じレベルの人が書いたレビュー」を探してみるのもおすすめです。上級者向けのレビューばかりを参考にすると、「この本は簡単すぎる」と書かれていても、初学者にはちょうど良い、なんてこともよくあります。
基本情報技術者試験の学習時間と勉強法
- 基本情報技術者過去問の活用法
- 基本情報技術者勉強スケジュール調整術
- 社会人向け基本情報技術者勉強時間
- 独学派の基本情報技術者勉強時間
- 基本情報技術者試験の学習時間と勉強スケジュール
ここからは、確保した基本情報技術者試験の学習時間を、どのような勉強法に配分していくかを詳しく見ていきます。過去問の扱い方やスケジュールの調整方法、社会人ならではの工夫、独学派がやりがちなつまずきポイントなどを具体的に掘り下げていきます。「時間はなんとなくイメージできたけど、実際に何をやればいいの?」というところを、ここでしっかり整理していきましょう。
基本情報技術者過去問の活用法
基本情報技術者の過去問活用は、学習時間を合格力に変えるうえで欠かせない要素です。ここを工夫できるかどうかで、同じ100時間でも伸び方がまったく変わります。「とりあえず過去問を一周したけど、あまり頭に残っていない…」という声もよく聞きますが、これは「解いた時間」よりも「復習の仕方」がもったいないケースがほとんどです。
過去問は「何年分」解けば良いか
目安としては、最新のものから3〜5年分程度をしっかり解くと、出題傾向や頻出テーマはかなりつかめます。時間や余力があれば、10回分以上解き込むと、「出題者のクセ」や「自分の得意・不得意のパターン」まで見えてきます。特に午前問題は、用語や定義の聞かれ方にクセがあるので、何年分か解いているうちに「あ、この聞き方はあの分野だな」とピンと来るようになります。
過去問の年度数や勉強法について、より細かく整理したい場合は、基本情報の過去問は何年分解くべきかを詳しく解説した記事も参考になると思います。
過去問を解く順番とサイクル
おすすめは、次のような流れです。
- 午前問題:分野別に解いて、用語・概念の抜け漏れを確認する
- 午後問題(科目B):アルゴリズム・プログラミングを中心に、最初は時間を気にせずじっくり解く
- 慣れてきたら、午前・午後ともに「本番時間」を意識して通し演習を行う
午前問題の分野別演習では、「ストラテジ系だけ」「ネットワークだけ」といった形でテーマを絞ると、知識がつながりやすくなります。午後問題(科目B)は、最初は解説を見ながらトレースするだけでもOKです。いきなり時間を計って解こうとすると、心が折れやすいので、「最初は理解優先、慣れてきたらスピードも意識」という二段構えで取り組むのがおすすめです。
過去問は、正解した問題よりも「なぜ間違えたか」を言語化する時間の方が大事です。単に正答を覚えるのではなく、「なぜこの選択肢は誤りなのか」「どの条件を読み飛ばしたのか」をメモしておくだけで、同じミスを繰り返しにくくなります。誤答ノートはきれいにまとめる必要はなく、箇条書きで十分なので、「自分に向けたツッコミ」を書いておくイメージで作ってみてください。
また、過去問を解くタイミングも重要です。「教科書が全部終わってから」と先延ばしにすると、インプットだけで燃え尽きてしまうことが多いので、教科書の半分くらいを読んだ段階で、軽く過去問を触ってしまうのがおすすめです。「まだ習っていないところがあるけど、今はわかる範囲だけ見る」というスタンスでOKですよ。
基本情報技術者勉強スケジュール調整術
どんなに完璧な計画を立てても、実際には仕事や学校の都合で崩れてしまうことも多いですよね。特に基本情報は、試験日が先に見えている分、「最初に気合いを入れて立てた計画」が途中で現実と合わなくなってくることもあります。ここでは、崩れたスケジュールを立て直すための調整術をいくつか紹介します。
- 「日単位」ではなく「週単位」「月単位」で学習時間を管理する
- できなかった日の分を、翌日にすべて乗せない(負債を分割する)
- 優先度の低いタスク(細かい暗記事項など)は、一時的に後ろ倒ししてOKと割り切る
- 定期的に「計画の見直し日」をカレンダーに入れておく
例えば、「毎日2時間勉強する」と決めてしまうと、1日サボっただけで「明日は4時間やらないと…」と負担が一気に増えてしまいます。そうではなく、「今週は合計10時間できればOK」と考えて、忙しい日は30分だけ、余裕がある日は2〜3時間、といった形で柔軟に調整する方が、長い目で見ると続きやすいです。
学習ログのすすめ
カレンダーやアプリに「今日やったこと」を一行だけ記録しておくと、「全然進んでいない気がする」感覚が薄れます。あとから振り返ると、自分がどの分野にどれくらい時間を使っているかも見えてくるので、スケジュール調整がしやすくなります。「勉強した時間」だけでなく、「何の教材をどこまでやったか」もメモしておくと、再開するときに迷いにくくなりますよ。
スケジュール管理で大事なのは、「完璧な計画」を守ることではなく、多少崩れても戻ってこられる仕組みを作っておくことです。3日サボっても、1週間あれば調整できるように「予備日」をカレンダー上に用意しておくのもおすすめです。例えば、「毎週日曜の夜は計画の見直しタイム」としてブロックしておき、「今週できなかった分を来週どう分散するか」をざっくり決めるだけでも、モヤモヤがかなり減ります。
社会人向け基本情報技術者勉強時間
社会人向けにもう少し踏み込むと、「どの時間帯に、どんな勉強を割り当てるか」がポイントになってきます。単純に「1日2時間」と決めるのではなく、「朝に向いている勉強」「夜に向いている勉強」を分けて考えると、同じ時間でも吸収率が変わってきます。
朝型・夜型で戦略を変える
朝に強いタイプなら、出社前の1時間を「インプットタイム」にするのがおすすめです。頭がスッキリしている時間帯に、新しい知識や難しい分野を入れていくイメージですね。夜はどうしても疲れて集中が続きにくいので、比較的軽めの復習や暗記に回すと続けやすくなります。
逆に夜型なら、仕事が終わってからの1〜2時間を「今日学んだことの整理+過去問1セット」に使い、朝は用語カードやアプリで軽く復習する、といった形が取りやすいです。大事なのは、「自分の生活リズムとズレた勉強スタイルを無理に選ばないこと」です。朝が絶望的に苦手な人が、無理やり朝5時に起きて勉強しようとすると、だいたい3日で挫折します…。
繁忙期と閑散期で学習量を変える
年度末や決算期など、仕事が忙しい期間は、無理に学習時間を増やそうとせず、「最低限のリズムを残す」ことだけを意識しましょう。例えば、「どんなに忙しくても、寝る前に用語カードを10分だけ見る」「通勤中に1テーマだけ解説動画を見る」など、小さな習慣を維持するだけでも、ゼロよりははるかにマシです。
逆に比較的落ち着いている時期に、週末の演習時間を増やして帳尻を合わせればOKです。1年間を通して見ると、「忙しい月」「余裕のある月」は必ず出てきます。長期的な視点で、「トータルで150〜200時間に届けばいい」と考えると、心の余裕がぐっと増えますよ。
忙しい時期に無理をして体調を崩したり、睡眠時間を削りすぎると、本末転倒になってしまいます。学習時間はあくまで一般的な目安なので、健康や仕事とのバランスを最優先してください。試験の申込や日程、変更ルールなどは制度変更が入ることもあるため、正確な情報は必ず公式サイトで確認し、不安があれば専門家や会社の担当者にも相談しながら、最終的な判断はご自身で行いましょう。
社会人受験生は、「完璧を目指さないこと」と「細切れの時間をバカにしないこと」の2つを意識できると、それだけで合格にかなり近づきます。5分×6回で30分、10分×6回で1時間です。細切れの10分が積み上がると、立派な勉強時間になります。
独学派の基本情報技術者勉強時間
独学派の基本情報技術者勉強時間は、どうしても「長引きがち」になりやすいです。理由はシンプルで、「どこまでやれば合格レベルなのか」を自分で判断しなければならないからです。「この範囲も念のためやっておきたい」「この本も読み込んでおきたい」と思っているうちに、時間ばかり過ぎてしまうケースもよくあります。
独学で陥りがちなパターン
- 教科書を最初から最後まで読み込もうとして、途中で力尽きる
- 気になる分野ばかり詳しくなり、出題頻度の高いところに時間を割けていない
- 過去問に入るのが遅く、本番形式の問題に慣れないまま試験日を迎える
これを避けるために、独学派には次のような時間配分をおすすめしています。
- 全体の学習時間のうち、インプットは3〜4割程度に抑える
- 残りの6〜7割を、過去問・模擬問題・誤答復習などアウトプットに使う
- 「1回読んだらすぐ問題」「つまずいたら戻る」というリズムを意識する
独学派の時間のかけ方の目安
- 総学習時間150〜200時間のうち、インプット45〜80時間
- 残り70〜150時間を過去問・演習に投入
独学は自由度が高い反面、方向性を見失いやすいです。迷いが出てきたときは、いったん学習ログを振り返り、どの分野にどれくらい時間を使っているかを見直してみてください。「テクノロジ系ばかりやっていて、ストラテジ系にほとんど時間を割いていない」「午後問題にほとんど触れていない」といった偏りが見えてくるはずです。
もし独学で不安を感じるようなら、「要所だけ通信講座や動画講義に頼る」というハイブリッドなやり方もあります。例えば、「アルゴリズムだけは動画講座で一気に理解して、あとは過去問で回す」といった方法ですね。全部を独学でやるか・全部を講座に任せるか、という二択ではなく、自分が特に苦手なところだけ外部の力を借りるという発想もアリです。
基本情報技術者試験の学習時間と勉強スケジュール

最後に、基本情報技術者試験の学習時間と勉強スケジュールについて、全体をまとめておきます。
まず押さえておきたいのは、基本情報技術者試験の学習時間は「50〜200時間程度」と幅があるということです。IT経験者なら短く、IT未経験・文系出身なら長めに見積もるのが現実的です。そして、その総時間を「1か月で集中的に」「3か月でバランス良く」「半年〜1年でじっくり」と、あなたの生活に合わせて配分していきます。
次に大事なのは、インプットとアウトプットのバランスです。教科書や講義動画で基礎を押さえたら、できるだけ早い段階で過去問や問題集にシフトし、実際の出題形式に慣れていきましょう。午前・午後ともに、3〜5年分をしっかり解き込めれば、合格ラインはかなり見えてきます。解いた問題数だけでなく、「間違えた問題からどれだけ学べたか」が重要です。
社会人であれば、平日は1時間前後+週末にまとまった時間、学生であれば、試験の2〜3か月前から学習時間を増やしていくイメージが取りやすいです。独学か通信講座かは、コスト・サポート・自分の性格との相性を踏まえて選んでみてください。どのスタイルを選んでも、「自分で決めたペースを、なるべく崩さず続けること」が一番の合格ルートです。
最後にもう一度お伝えしたいのは、ここで紹介した学習時間はあくまで一般的な目安だということです。試験制度や出題傾向、教材の内容、講座のサービス、受験環境などは変化していきます。正確な情報は必ず公式サイトや各サービスの案内で確認し、不安な点があれば、講座の講師やキャリアカウンセラーなどの専門家にも相談しながら、最終的な判断はご自身で行ってください。
基本情報技術者試験の学習時間と勉強スケジュールは、「これが正解」という一つの形があるわけではありません。あなたの生活リズムに合ったペースを見つけて、少しずつでも前に進んでいければ、それだけで立派な合格への一歩です。キホン猫も、あなたの学習がうまく回り始めることを、画面の向こうからこっそり応援しています。
