科目Bの本番で、時間が足りないまま終了の合図を聞いてしまったり、解き切れなかった問題が画面に残ったりすると、かなりショックですよね。基本情報技術者試験で時間が足りないと感じる人はとても多くて、特に午後にあたる科目Bの時間配分や解く順番、アルゴリズム問題のトレースに時間をかけすぎることが大きな原因になりがちです。
この記事では、科目Bの試験時間と問題数のバランス、午後試験の時間配分の考え方、時間が足りないと感じやすい典型パターン、過去問を使ったタイムトライアルのやり方などを、なるべくかみ砕いてまとめていきます。科目Bで時間が足りない人向けに、具体的な解き方のコツや見直しのやり方、CBT形式ならではの注意点も整理していくので、「次こそは落ち着いて全部解き切りたい」と思っているあなたの助けになるはずです。
今は焦りや不安が大きいかもしれませんが、時間の使い方はトレーニングすればかなり改善できます。自分に合ったペース配分を見つけていくイメージで、一緒に「時間との戦い方」をアップデートしていきましょう。勉強時間が限られていても、考え方と練習方法を変えるだけで手応えはグッと変わってきますよ。
- 科目Bの試験時間と問題数に合わせた時間配分の考え方
- 午後試験で時間が足りない人にありがちな原因と改善ポイント
- 過去問を使ったタイムトライアルや演習の進め方
- 本番で焦らないためのメンタルコントロールと当日の立ち回り
基本情報技術者試験で時間が足りない原因
- 科目B試験時間配分と目安
- 午後試験で時間足りない典型例
- アルゴリズム問題時間足りない原因
- 科目B試験時間不足を招く習慣
- CBT試験の時間管理で困る点
まずは、どうして基本情報技術者試験で時間が足りないと感じてしまうのか、原因を整理しておきましょう。科目Bの試験時間や出題形式、アルゴリズム問題の特徴、CBT形式ならではの不便さなどを押さえておくと、どこから手を付けるべきかが見えてきます。「なんとなく時間が足りない」のではなく、「どのタイミングで時間を失っているのか」を言語化できるようになると、対策の精度が一気に上がります。
ここでは、全体のルールから個別のクセまで、できるだけ具体的に分解していきます。「あ、これ自分もやっているかも」と感じるポイントがあれば、後半の対策パートとセットで読み進めてみてください。
科目B試験時間配分と目安
まず押さえておきたいのが、科目Bの基本的な条件です。科目Bは100分で20問を解く小問形式になっていて、多くの回でアルゴリズム系・プログラミング系が16問、情報セキュリティ系が4問という構成になっています。単純計算すると、1問あたりにかけられる時間は平均5分です。「1問5分」という数字は、時間配分を考えるうえでのベースラインだと思ってください。
とはいえ、すべての問題をきっちり5分で解くわけではありません。実際には、簡単な知識寄りの問題は3分以内、読解やトレースが重い問題は7〜8分までといった配分でトータルを合わせていくイメージです。ここを「なんとなく」で解いてしまうと、気づいたときには残り10分しかなくて焦る…というパターンになりやすいです。
科目A・科目Bの時間と出題数の整理
全体像としては、科目Aと科目Bを合わせて190分の試験で、片方だけが極端に長いわけではありません。ざっくり整理すると、次のようなイメージです。
| 科目 | 試験時間 | 出題数 | 解答数 | 形式 |
|---|---|---|---|---|
| 科目A | 90分 | 60問 | 60問 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 科目B | 100分 | 20問 | 20問 | 多肢選択式(小問形式) |
詳しい試験時間や出題数は、IPAの公式情報でも公表されていますので、一度は目を通しておくと安心です。(出典:IPA「情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容」)
1問5分をどう使うかを決めておく
実際の時間配分としては、次のような目安で考えておくとバランスが取りやすいです。
時間配分のざっくり目安
- 1問あたりの平均は約5分
- セキュリティなどの知識寄り問題は3〜4分で仕上げる
- アルゴリズムなど読み込みが重い問題は7〜8分まで許容
- 見直し用に全体の10〜15分は残すつもりで組み立てる
ここで大事なのは、「時間を守ること」そのものよりも、ある程度時間を使ったら一度区切りをつけるクセをつけることです。例えば、「7分考えても方針が見えなければ一旦飛ばす」と自分ルールを作っておくと、1問でズルズル時間を溶かすリスクをぐっと減らせます。
この「平均5分」の感覚を体にしみ込ませるには、過去問やサンプル問題を実際に100分計測して解いてみることが大事です。頭で分かっているだけでは、本番になるとすぐに崩れてしまうので、週末に1回だけでも「本番タイム」を作って模擬テスト的に試してみるのがおすすめですよ。
午後試験で時間足りない典型例
次に、午後試験で時間が足りないと感じる人に共通する典型パターンを見ていきます。「自分だけダメなんだ」と思いがちですが、パターン化してみると実はみんな同じところでつまずいていたりします。ここをちゃんと言語化しておくと、それだけで半分くらいは対策が見えてきます。
パターン1:序盤からアルゴリズム全力投球
一番多いのが、試験開始直後からアルゴリズム問題にがっつり取り組んでしまうパターンです。アルゴリズムの問題は、文章量が多く、配列やループ、条件分岐が何層にも重なっています。真面目な人ほど「まずはしっかり読み込まないと」と思ってしまい、1問に10分以上かけてしまいがちです。
その間、情報セキュリティの問題や、比較的短めのプログラム問題が後ろに寝かされたままになり、気づけば残り時間が40分、30分…と減っていきます。終盤で焦って後半の問題をざーっと流し読みすることになり、「本当は取れたはずの問題」を落としてしまうわけですね。
パターン2:上から順番にすべて解こうとする
もうひとつ多いのが、画面に表示された順番どおりに解いていくスタイルです。一見すると真っ当なやり方に見えますが、問題の難易度はバラバラなので、たまたま前半が重い問題に偏っていると、そこで体力と時間の両方を持っていかれます。
あなたも、「難しい問題に長く時間をかけたのに結局解き切れず、後ろの簡単な問題に手が回らなかった」という経験があるかもしれません。これは、「得点効率」ではなく「問題番号」を優先してしまっているのが原因です。
パターン3:見直しゼロで終了してしまう
時間が足りない人の多くは、見直し時間をまったく確保できていないという共通点もあります。最後の1秒まで難問にしがみついてしまい、マークミスや入力ミスをチェックする余裕が一切ないまま終了…というケースですね。
時間が足りない典型パターン
- 序盤のアルゴリズム問題で粘りすぎる
- 上から順番に解いてしまい、得意分野を後回しにする
- 「検算・見直し」に全く時間を残せていない
どれか1つでも思い当たるものがあれば、後半の対策パートで紹介する「解く順番の工夫」や「タイムトライアルの練習」をぜひ取り入れてみてください。特に、序盤でいきなり難問に突っ込まないというだけでも、体感の余裕はかなり変わってきますよ。
アルゴリズム問題時間足りない原因
科目Bで時間を食いやすいのは、やはりアルゴリズムと疑似言語の問題です。1問あたりの文章量が多く、変数や配列、ループ処理が何重にも重なっているため、丁寧にトレースしようとするとあっという間に10分、15分が経ってしまいます。ここで時間をかけすぎてしまうと、他の問題にしわ寄せが来るのは目に見えています。
全部トレースしようとすると破綻する
特に時間が足りない人に多いのが、プログラムを最初の行から最後の行まで、すべて手でトレースしてしまう解き方です。真面目で丁寧なタイプほどやりがちで、「一行も取りこぼしたくない」という気持ちが強く出るんですよね。
もちろん、学習初期に「1回すべてを手で追ってみる」こと自体は大切です。ただ、本番で20問を捌くスピードを考えると、毎回それをやっていたら時間が足りなくなるのは明らかです。特に、変数がたくさん出てくる問題や、入れ子のループが深い問題では、紙に書きながらでも処理が追い切れなくなりがちです。
構造→役割→必要な部分だけトレース
おすすめなのは、アルゴリズム問題に対して「構造をざっくりつかむ→変数・配列の役割を整理→必要な部分だけを重点的にトレースする」というスタイルに切り替えることです。具体的には、次のステップを意識してみてください。
アルゴリズム問題で意識したいポイント
- 最初に「何を入力して何を出力する処理なのか」をざっくり把握する
- 配列や変数の役割を簡単にメモし、「どの値が最終的な答えに関係するか」を意識する
- 設問で問われている値に関係する部分だけ、重点的にトレースする
- ループの回数が多い場合は、1〜2回分だけ具体的に追い、あとはパターンで考える
このやり方だと、プログラム全体を一字一句追いかける必要がなくなり、「解くために必要な情報だけに集中できる」ようになります。慣れてくると、「この変数は途中計算にしか使っていないから、そこまで細かく追わなくていいな」といった見極めもできるようになってきます。
アルゴリズムそのものの基礎を固めたい場合は、科目Bの出題傾向と対策をまとめた科目B対策と時間配分の解説も合わせて読んでおくと、どこを重点的に練習すべきか見えやすくなります。
科目B試験時間不足を招く習慣
時間が足りない原因は、当日の解き方だけではなく、日頃の勉強習慣にも潜んでいます。「本番になるとだけなぜか時間が足りなくなる…」という人の多くは、普段の学習で時間を意識していないことが多いです。ここを改善すると、体感スピードが一気に変わります。
「時間無制限」で過去問を解いていないか
よくあるのが、過去問を解くときに「時間無制限モード」で取り組んでしまっているパターンです。解き終えてから「今日はここまで進んだぞ」と満足しても、実際にどのくらい時間がかかったのかを測っていないと、本番の100分の中で収まるかどうかが分からないままになってしまいます。
また、「理解したい」という気持ちが強い人ほど、解説を読み込む時間が長くなり、解く量に対して「処理スピードを鍛える時間」が不足しがちです。これはこれで大事なのですが、「理解する時間」と「素早く解く練習の時間」は、意識的に分けてあげた方が良いですね。
科目Aに偏りすぎていないか
もうひとつの落とし穴は、科目Aの知識学習に時間を使いすぎて、科目Bの演習時間が足りていないことです。テキストや動画講義を進めるのは安心感がありますが、科目Bのスピード感は、実際に問題を解かない限りなかなか身につきません。
時間不足を防ぐ勉強習慣の例
- 平日は科目Bを1〜2問だけでも解いておく(通勤時間に解説を読むだけでもOK)
- 週末は100分をしっかり確保して模擬試験形式で解く日をつくる
- 復習のときも、解きなおしにざっくり時間制限をかけてみる(例:1問5分以内で再解答)
時間不足は「センスがないから」ではなく、時間を意識した練習量が足りないだけ、というケースがほとんどです。日々の勉強の中に少しずつ「時間を測る」という要素を混ぜていくと、本番の100分がだんだん「見慣れた時間」になってきますよ。
CBT試験の時間管理で困る点
基本情報技術者試験はCBT形式なので、紙の試験とは違った時間の使いにくさがあります。「紙の模試では時間が足りていたのに、本番のCBTでだけ時間オーバーになる」という悩みも、珍しくありません。ここでは、CBT特有のポイントを整理しておきます。
画面の見づらさとスクロールの負担
CBTでは、問題文と選択肢を同時に見渡しにくいことが多いです。スクロールしないと選択肢が見えなかったり、問題文の一部が画面外に隠れてしまったりと、「視線の移動+スクロール操作」に目に見えない時間がかかっているんですよね。
紙なら、問題文にマーカーを引いたり、選択肢の近くにメモを書き込んだりできますが、CBTではそれができません。そのぶん、頭の中で情報をキープしながら解く必要があり、集中力を持っていかれます。
CBTに慣れるための練習方法
本番に近い環境に慣れておきたい場合は、PCやタブレット上でPDFの過去問を開いて解いてみるのがおすすめです。
- 画面に問題文を表示し、手元の紙にメモを取りながら解く
- スクロールしながら読む練習をして、「どの位置に何が書いてあったか」を意識する
- タイマーを横に置いて、CBT本番と同じように時間を計測する
CBT形式での時間管理のコツ
- 最初の数分で「全体をざっと見て、解く順番を決める」時間をとる
- どうしても紙に書きたい部分がある場合は、試験会場で配られるメモ用紙を遠慮なく活用する
- スクロール量が多い問題は、無理に1回で読み切ろうとせず、問われている箇所にフォーカスする
CBTならではの動きに慣れてくると、「画面の操作で無駄に時間を使ってしまった」という感覚は少しずつ減ってきます。普段からPC画面で問題を読む練習をしておくと、本番で「いつも通り」の感覚で試験に臨めますよ。
基本情報技術者試験で時間が足りない対策
- 科目B試験の解き方コツ習得
- 科目B試験見直しのコツ
- 科目B試験過去問演習で時間感覚
- 科目B試験タイムトライアル練習
- 時間不足を防ぐ基本情報技術者試験メンタル
- 基本情報技術者試験で時間足りない人へのまとめ
ここからは、基本情報技術者試験で時間が足りないと感じる人向けに、具体的な対策をまとめていきます。解く順番や時間配分の決め方、過去問のタイムトライアル、メンタル面の整え方まで、できるだけ実践的なコツを詰め込んでいます。「次の受験では同じ失敗をしたくない」というあなたが、そのまま実行に移せるような内容にしていきますね。
一気に完璧を目指す必要はありません。自分に合いそうな対策から1つずつ試していけば、徐々に「時間が足りない」という感覚は薄れていきます。気楽に読み進めてもらえたらうれしいです。
科目B試験の解き方コツ習得
時間が足りない問題を解消するためには、まず解き方そのものをチューニングするのが近道です。とくに、どの順番で問題に手をつけるか、どこで区切りをつけるか、といった「試験中の動き方」をあらかじめ決めておくと、本番での迷いがぐっと減ります。
最初の3〜5分は「全体観察タイム」
おすすめの流れは、次のようなイメージです。
- 試験開始直後の3〜5分で、全問題をざっと眺める
- 「確実に取りたい問題」「ちょっと難しそう」「後回し」の3段階くらいにざっくり分類
- まずは「確実に取りたい問題」から解いて、スコアを積み上げる
この「最初に全体を見る時間」をケチってしまうと、結果的に時間ロスにつながりやすいです。特に、情報セキュリティ系の問題や、短めのプログラム問題は得点源になりやすいので、序盤でサクッと解いてしまうと気持ちにも余裕が出てきます。
迷ったら一度飛ばす勇気を持つ
次に大事なのが、「一度飛ばす」選択肢を常に持っておくことです。人間、どうしても目の前の問題にこだわりたくなりますが、「あと2分考えても進まなさそうだな」と感じたら、いったんマークを仮で入れて次へ進んでしまった方がトータルの点数は上がりやすいです。
解き方のコツのチェックポイント
- いきなり1問目から全力で解き始めない
- 「解く順番」も戦略の一部だと考える
- 迷った問題は、一度スキップして後で戻る習慣をつける
- 得意分野の問題は優先して処理し、「取れる点」を先に確保する
こうしたコツを実戦レベルまで落とし込みたい場合は、科目Bに特化した解説や勉強法をまとめた科目B対策の記事も合わせてチェックしてみてください。自分の得意・不得意を踏まえたうえで、どの分野から先に解くかを決めておくと、さらに時間の使い方が洗練されていきます。
科目B試験見直しのコツ
時間が足りないと感じる人ほど、「見直しなんてとても無理」と思いがちですが、実は見直しを前提とした時間配分を組んだ方が合格に近づきます。ここでは、限られた時間の中で効率よく見直すための考え方を整理します。
見直しに使う時間を“先に決める”
目標としては、
- 解答には80〜90分を使う
- 最後の10〜20分を見直し用に残す
といったざっくりしたイメージでOKです。重要なのは、「時間が余ったら見直しをしよう」ではなく、「最初から見直し時間を確保しておく」という発想に切り替えることです。途中で「ちょっとペース遅いな」と感じたら、残り時間の使い方をそこで微調整します。
見直しで何をするかを決めておく
見直しでやるべきことは、難問の再挑戦というより、
- 解答欄のマーク漏れや入力ミスのチェック
- 明らかにおかしい計算結果がないかざっと確認
- 問題文の読み違いがないか、選択肢の確認
といった「もったいないミス」の潰し込みです。特に、1問だけ選択肢をずらして入力してしまうと、連鎖的に複数問を落とすリスクもあるので、ここはしっかりケアしたいところです。
見直し時間がゼロになってしまうパターン
- 最後の1秒まで難問に張り付いてしまう
- 「全部きっちり解かないと」と思いすぎている
- 解答済みの問題を一切振り返らない
科目Bは、満点を取る試験ではなく6割を超えればOKな試験です。全部を完璧にしようとするより、ミスを減らして「確実に取れる問題を落とさない」方が合格に直結します。見直し時間を前提にした時間配分を組むだけでも、「時間が足りない」という感覚はかなり薄れていきますよ。
科目B試験過去問演習で時間感覚
時間配分の感覚をつかむには、やはり過去問を使った演習が一番です。ただ「なんとなく過去問を解く」のではなく、時間を意識したうえで解き方をチューニングしていくと、本番の100分がかなり現実的なものに感じられるようになります。
1周目・2周目・3周目で目的を変える
まずは、令和以降の問題やサンプル問題を中心に、「今の制度に合わせた問題」を選ぶのがおすすめです。そのうえで、周回ごとに目的を変えていきます。
- 1周目:時間を測りつつ、とりあえず最後まで解き切ることを優先
- 2周目:時間のかかりすぎた問題をピックアップし、解き方を見直す
- 3周目以降:時間制限を少し厳しめにしてタイムトライアル形式に移行
こうすることで、「ただ解く」だけでなく、「どうやったら速く解けるか」を意識した練習にシフトできます。過去問の年度数や回し方については、午後対策も含めて整理している過去問は何年分解けばいいかの解説も一緒に読んでおくと、全体の計画が立てやすくなります。
時間感覚を鍛える小さな工夫
時間感覚を鍛える演習の工夫
- 「1問あたりの目標時間」をノートの端などにメモしておく
- スマホやキッチンタイマーで制限時間を可視化する
- 解答時間を簡単に記録しておき、自分の弱点パターンを見つける
- 同じ問題を解きなおすときは、前回より短い時間で解くことを目標にする
「過去問はどの年度からやればいい?」「何回まわすべき?」といった疑問も出てくると思いますが、大事なのは「量」と同じくらい「質(解き方)」を意識することです。時間を測りながら過去問演習を繰り返すことで、自然と「この問題は時間をかけすぎているな」と気づけるようになっていきます。
科目B試験タイムトライアル練習
時間が足りない人にぜひ取り入れてほしいのが、タイムトライアル形式の練習です。これは、100分通しで解く本番形式の練習に加えて、短時間での「スプリント練習」をするイメージです。スポーツでいうと、持久走とダッシュの両方をやる感じですね。
短時間スプリントで「速く解く感覚」を作る
例えば、次のようなメニューを考えてみてください。
- 30分でアルゴリズム問題を4問解く
- 20分でセキュリティ問題を2問解く
- 15分で短めのプログラム問題を3問解く
ポイントは、「時間を区切って、その中で何問解けるか」を意識することです。最初は目標数を達成できなくてもOK。何度か繰り返していくうちに、「このレベルの問題なら3〜4分で終わらせたいな」という感覚が育っていきます。
タイムトライアル後の振り返りが重要
タイムトライアルのポイント
- 最初から完璧なスピードを目指さない(まずは完走を目標に)
- 多少雑でもいいので、とにかく時間内に「一通り答えを出す」癖を付ける
- 終わった後に「なぜ時間がかかったのか」を振り返る
- 特に時間を食った問題は、解き方をメモしておき、次回の参考にする
本番に近い状況での模擬試験や時間配分トレーニングは、焦りを減らす意味でもかなり効果があります。直前期には、少なくとも1〜2回は「本番と同じ100分で通し演習」をやっておきましょう。そうすると、本番の試験でも「あのときと同じだな」と思えて、落ち着いて臨めるはずです。
時間不足を防ぐ基本情報技術者試験メンタル
時間が足りない感覚は、問題の難易度だけでなくメンタル状態にも大きく左右されます。本番で焦りすぎると、普段なら解ける問題に手こずってしまい、余計に時間がかかってしまうんですよね。ここでは、「時間との戦い」に負けないメンタルの整え方をお話しします。
6割合格ラインを意識する
まず意識してほしいのが、「6割取れれば合格」というラインを忘れないことです。全問完璧にしようとすると、1問で詰まったときに「ここで落ちたらどうしよう」とどんどん焦りが増します。わからない問題には軽く印をつけて後回しにし、「取れる問題をきっちり取る」というスタンスに切り替えましょう。
当日までのコンディションづくり
また、試験当日までの生活リズムや休憩の取り方もメンタルに直結します。
- 前日は夜更かしせず、早めに寝る(単語暗記を深夜までやるより睡眠優先)
- 当日の昼休みは軽めの復習+ストレッチくらいにとどめる
- カフェインや糖分を摂りすぎて、逆に落ち着かなくならないようにする
本番中に焦ったときのリセット方法
- 一度キーボードから手を離して、深呼吸を3回する
- 「この1問で合否が決まるわけじゃない」と心の中でつぶやく
- 今の問題にこだわりすぎていると感じたら、思い切って次の問題に移る
こうした小さな工夫でも、時間の使い方はかなり変わってきます。勉強法だけでなく、当日の自分のコンディションも含めて戦略だと思っておくと良いかなと思います。「落ち着いていつも通りやれればOK」という状態を目指して、少しずつ準備していきましょう。
基本情報技術者試験で時間足りない人へのまとめ

ここまで、基本情報技術者試験で時間が足りないと感じる人に向けて、原因と対策をざっと整理してきました。最後に大事なポイントをまとめておきます。復習がてら、ざっと目を通してみてください。
- 科目Bは100分で20問、1問あたりの目安は約5分(簡単な問題は3分、重い問題は最大8分)
- アルゴリズム問題を全部トレースするのではなく、構造をつかんで必要な部分だけ追う
- 解く順番を工夫し、得点源になりやすいセキュリティや短めの問題から攻める
- 過去問やサンプル問題を使って、時間を測りながらタイムトライアルを繰り返す
- 6割を目標に、ミスを減らすための見直し時間を必ず確保する
基本情報技術者試験で時間が足りないときは、「自分には向いていない」と決めつけてしまいがちですが、多くの場合は時間の使い方を練習する機会が足りていないだけです。少しずつでも科目Bの演習量を増やし、本番に近い形での練習を重ねていけば、必ず今より余裕を持って問題に向き合えるようになります。
この記事で紹介した時間配分や勉強時間の目安は、あくまで一般的な傾向にもとづくものです。最新の試験制度や詳細な出題範囲、試験時間などは必ずIPAなどの公式サイトで確認してください。また、学習計画やキャリア選択の判断に迷う場合は、資格スクールや専門家に相談することも検討してみてください。最終的な判断は、ご自身の状況や専門家の意見も踏まえたうえで行っていただければと思います。
時間との戦いはしんどいですが、その壁を越えた先にスキルと自信がしっかり残ります。焦りすぎず、一歩ずつペースを整えながら、一緒に合格をつかみにいきましょう。あなたの「今回は時間足りなかった…」という悔しさが、次の合格へのエネルギーになればうれしいです。
