「基本情報技術者試験のIT未経験者って本当に受かるの?」「文系や社会人でも独学でいける?」「勉強法や勉強時間の目安が知りたい」「難易度や合格率を見てから決めたい」そんなモヤモヤを抱えながら、基本情報技術者試験のIT未経験で検索してこの記事にたどり着いた人が多いかなと思います。
SNSやネットを見ていると、基本情報技術者試験の勉強法や独学の体験談、難易度や合格率の話がバラバラに出てきて、結局「自分はどうすればいいの?」という肝心なところが分かりにくいんですよね。特にIT未経験の社会人や文系学生は、プログラミングやアルゴリズム、専門用語の多さにビビりがちですし、「まずITパスポートからがいいのか」「いきなり基本情報からでも大丈夫なのか」など、スタートラインから迷いやすいところです。
そこでこの記事では、IT未経験のあなたが、基本情報技術者試験に挑戦する意味から、独学での勉強法、勉強時間の考え方、合格率との付き合い方までを、ひとつのロードマップとして整理していきます。読み終わるころには、「自分はこの順番で、このくらいの勉強時間で進めればいいんだな」とイメージできる状態を目指していきますよ。
- IT未経験でも基本情報に挑戦する価値とメリット
- 独学で合格を狙うための具体的な勉強法
- 仕事や学業と両立しやすい勉強時間の組み立て方
- 合格率や難易度に振り回されず最後まで続けるコツ
基本情報技術者試験をIT未経験から知る
- 社会人IT未経験のペルソナ像
- 文系IT未経験が感じる難易度
- 合格率から見るIT未経験の現実
- ITパスポートと基本情報の違い
- 科目A科目Bの概要と勉強法
ここでは、IT未経験の社会人や文系学生がどんな目的で基本情報技術者試験を受けようとしているのか、そのペルソナ像やよくある不安、試験のざっくりした全体像を整理します。「自分はどのパターンに近いかな?」と照らし合わせながら読んでみてください。
社会人IT未経験のペルソナ像
まずは、ぼくが普段相談をもらう中で多い「社会人IT未経験」のパターンからイメージを共有しておきます。あなたもどれかに近いかもしれません。
よくある3つのきっかけ
社会人のIT未経験者が基本情報技術者試験に興味を持つきっかけは、大体つぎの3つに分かれます。
- 社内でDXやシステム導入が進み、IT基礎知識の必要性を強く感じた
- エンジニアやITコンサルなど、IT職種へのキャリアチェンジを考え始めた
- 将来に備えて「いつでも転職できる強み」が欲しいと感じた
共通しているのは、どの人も「ITのことが分からないまま仕事を続けるのは不安」「何かしらの武器が欲しい」という気持ちを抱えていることです。
ぼくのところによく届くのは、「Excelしか触ってこなかった事務職だけど、基本情報をきっかけにITスキルを付けたい」「子育ての合間に資格勉強をして、将来の選択肢を広げたい」といった相談です。いわゆるバリバリの理系よりも、文系や非IT職の方からの相談のほうが多いくらいです。
社会人IT未経験ならではの強み
「完全未経験で勉強についていけるか不安です」とよく言われますが、社会人には社会人ならではの強みもあります。それは、仕事で培ってきた業務理解力やコミュニケーション力です。
基本情報技術者試験の問題は、単なる暗記だけでなく、業務のシーンをベースにした文章問題やケーススタディが多く出ます。普段から業務の流れや顧客とのやりとりを意識している人ほど、問題文の状況がスッと頭に入りやすいんですよね。
IT未経験だからといってマイナスに捉えすぎず、「これまでの経験×IT基礎」の掛け算で強みを作るイメージを持っておくと、勉強のモチベも上げやすくなります。
文系IT未経験が感じる難易度
つぎに、文系出身のIT未経験者が感じやすい「難易度の壁」について整理しておきましょう。よく聞く声はこんな感じです。
- 数学が苦手なので、アルゴリズムや計算問題が怖い
- 専門用語が多すぎて、最初の数ページで心が折れそう
- プログラミング独学の経験がなく、どこから手を付ければいいか分からない
結論からいうと、文系IT未経験でも基本情報技術者試験の合格は十分に狙えます。ただし、いきなり全部を理解しようとしないことと、「分からない前提」で勉強計画を組むことが大事です。
文系が特につまずきやすい分野
ぼくの実感だと、文系IT未経験の方が特につまずきやすいのは、次の3分野です。
- 論理演算やn進数などの基礎理論
- アルゴリズムとフローチャートの読み取り
- ネットワークやデータベースなどのインフラ寄りの内容
このうち、n進数や算術演算は一度イメージがつかめると一気に楽になります。細かい計算に自信がない場合は、先にイラストや図解でざっくり理解できる解説から入るのがおすすめです。例えば、ぼくがまとめている基本情報のn進数を完全攻略する記事は、「2進数や16進数がそもそも怖い」という人向けに、イメージ重視で整理しています。
文系だから不利というより、「数学が苦手なまま放置してきた分野に初めてちゃんと向き合うタイミング」と考えると、少し気持ちが楽になるはずです。
合格率から見るIT未経験の現実
基本情報技術者試験の合格率は、年度や試験方式によって変動しますが、おおよそ20〜30%前後を行き来しています。これだけ見ると「かなり難しい?」と感じるかもしれませんが、そもそも受験者の中には「会社に受けろと言われたけど、ほぼノー勉で受けた」という人も一定数含まれています。
きちんと勉強した人だけに絞れば、IT未経験でも合格率はかなり上がるというのが、ぼくの肌感です。実際、IT未経験の社会人や学生が、数ヶ月しっかり勉強して一発合格するケースを何度も見てきました。
合格率と付き合うときのポイント
- 全体の合格率は「ノー勉の人も含まれている」と理解する
- IT未経験でも、学習時間を確保した人の合格率はぐっと上がる
- 合格率の数字はあくまで一般的な目安と割り切る
なお、ネット上の「●時間で合格した」「2週間で合格した」などの話は、必ずしもIT未経験者の平均像ではありません。学習時間や合格率に関する数字は、あくまで一般的な目安ととらえ、自分のバックグラウンドに当てはめて調整することが大事です。最新の受験状況や合格率は、必ずIPAの公式情報も合わせて確認しておくと安心です。
ITパスポートと基本情報の違い
IT未経験者からよく聞かれるのが「ITパスポートと基本情報はどっちから受けたほうがいいですか?」という質問です。ざっくりいうと、両者の位置付けは次のようなイメージです。
ITパスポートの位置付け
- IT全般の用語や考え方を広く浅く学ぶ入門資格
- 経営・ストラテジ・マネジメント領域もカバーし、ビジネス寄りの内容が多め
- プログラミングやアルゴリズムの比重はそこまで高くない
基本情報技術者試験の位置付け
- ITエンジニアの登竜門的な国家資格
- アルゴリズム・プログラミング・情報セキュリティの比重が大きい
- ITパスポートよりも計算・論理思考がしっかり問われる
IT未経験で、かつ「そもそもITの世界に馴染みがない」という場合は、ITパスポート→基本情報の順番もありです。一方で、「将来的にエンジニア寄りのキャリアを目指したい」「時間はかかってもいいから一気に底力を付けたい」という人は、最初から基本情報技術者試験を目標にしてもOKです。
どちらの試験も、出題範囲や制度はアップデートされるので、受験を決める前に公式情報を確認しておくことをおすすめします。
科目A科目Bの概要と勉強法
現在の基本情報技術者試験は、科目A試験と科目B試験の2部構成です。それぞれのざっくりしたイメージと、IT未経験者がどう向き合えばよいかを整理しておきます。
科目A試験のイメージ
- 時間:90分
- 形式:多肢選択の問題が60問
- 内容:用語・技術・マネジメントなどの基礎知識
科目Aは、いわば「IT基礎用語テスト」に近いイメージです。ここでは、用語の暗記だけでなく、言葉のイメージを掴むことが大切です。図解の多いテキストで全体像をつかみ、問題演習で選択肢のパターンに慣れていきましょう。
科目B試験のイメージ
- 時間:100分
- 形式:複数の小問がセットになった事例問題が20問
- 内容:アルゴリズム、擬似言語、情報セキュリティなど
科目Bは、文章量が多く、読み解きながら考える力が必要になります。プログラミング言語そのものではなく、擬似言語やフローチャートの読み解きが中心なので、文系IT未経験者でも「コードを覚える」というより「日本語を読みながら処理の流れを追う」感覚で慣れていくことができます。
アルゴリズムや計算問題の基礎は、ぼくがまとめている算術演算の解説記事のように、2進数や加減乗除の土台から押さえておくとかなり楽になります。試験時間の配分が不安な人は、時間足りない原因と対策を整理した記事も参考になると思います。
試験の形式や配点は変更される可能性があるので、受験前にIPA公式サイトで最新の試験要綱を確認し、詳細な条件は公式情報を優先してください。
基本情報技術者試験をIT未経験で合格
- IT未経験向け基本情報の勉強法
- 独学で進める参考書の選び方
- 過去問中心の勉強時間と配分
- 通信講座とYouTube活用術
- 基本情報技術者試験をIT未経験から目指すまとめ
ここからは、IT未経験者が基本情報技術者試験に合格するための具体的な戦略をまとめていきます。勉強法、参考書の選び方、勉強時間の組み立て方、オンライン講座や動画の活用法まで、実践的な話を中心に解説していきますね。
IT未経験向け基本情報の勉強法
IT未経験の人が基本情報技術者試験の勉強を始めるとき、いきなり全部を理解しようとしてしまうと、ほぼ確実に心が折れます。ぼくのおすすめは、次の3ステップに分けるやり方です。
ステップ1:全体像をざっくりつかむ
最初の1〜2週間は、「分からなくてOK」と割り切って、図解多めのテキストをサラッと一周します。この段階では、用語を完璧に覚える必要はありません。大事なのは、「こういう分野が出るんだな」「このあたりが自分の苦手ゾーンだな」と感覚をつかむことです。
ステップ2:頻出分野を重点的に潰す
全体像が見えてきたら、頻出分野にフォーカスしてインプットと演習を繰り返します。具体的には、
- 情報セキュリティ
- ネットワーク
- データベース
- アルゴリズム・プログラミング(擬似言語)
このあたりは科目A・科目Bのどちらでもよく出ますし、IT未経験者の「分かる」「分からない」の差が付きやすいポイントでもあります。
ステップ3:過去問で「解ける形」に仕上げる
インプットが一通り終わったら、過去問演習モードに切り替えるタイミングです。ここからは、テキストを読む時間よりも、問題を解いている時間のほうが長くなるのが理想です。最初は正答率が低くてもOK。解説を読みながら、「なぜその選択肢が正しいのか」「問題文のどこがヒントだったのか」を考えるクセを付けていくと、本番での読み取り速度がぐっと上がります。
注意しておきたい落とし穴
IT未経験の人ほど、「テキストを読み込まないと不安」という気持ちから、インプットばかりに時間を使いがちです。でも、本番で点数になるのは問題を解いた経験値です。インプットとアウトプットのバランスが偏っていないか、ときどき見直してみてくださいね。
独学で進める参考書の選び方
基本情報技術者試験の書籍は本当にたくさんあって、書店の棚を見ただけで疲れてしまう人も多いと思います。IT未経験で独学するなら、ぼくは次の観点で選ぶことをおすすめしています。
ポイント1:図解と例題が多いか
IT未経験者の場合、いきなり文章だけで説明されてもイメージが湧きにくいです。ネットワークやデータベースなどは特に、図やイメージ図が豊富な本のほうが理解が段違いに早くなります。
ポイント2:科目Aと科目Bの両方をカバーしているか
最近の試験形式では、科目Aだけでなく科目B対策も重要です。どの範囲までカバーしているのかは、目次や帯の説明をしっかりチェックしておきましょう。アルゴリズムや擬似言語が苦手そうだと感じる人は、そのパートが手厚く書かれている本を優先して選ぶのがおすすめです。
ポイント3:1冊をやり切れる分量か
「薄めで一周しやすい本」と「分厚くて網羅的な本」がありますが、IT未経験者にはどちらかというと「やり切れるボリューム」のほうが大事です。中途半端に3冊かじるより、1冊を2〜3周回したほうが合格に近づきます。
勉強時間の目安や、知識の有無による違いをもう少し細かく知りたい人は、ぼくがまとめている基本情報の勉強時間の目安を整理した記事も、参考にしてみてください。
過去問中心の勉強時間と配分
IT未経験で基本情報技術者試験を受ける場合、よく目安として挙げられるのが「おおよそ200時間前後の学習」です。もちろん個人差はありますが、ここでは一つのイメージとして、「社会人が仕事と両立しながら勉強するケース」を例に、過去問中心の勉強時間の組み立て方を見てみましょう。
3か月プランのざっくりイメージ
平日+休日で組み立てる3か月プランの例
| 期間 | 週あたりの目安時間 | 主な取り組み内容 |
|---|---|---|
| 1〜4週目 | 約6〜8時間 | テキスト一周+軽めの確認問題 |
| 5〜8週目 | 約8〜10時間 | 過去問演習(科目A中心)+苦手分野の復習 |
| 9〜12週目 | 約8〜10時間 | 科目Bの演習+本番を意識した時間計測トレーニング |
平日は1〜1.5時間、休日に少し多めに時間を取るイメージですね。時間が足りないと感じたら「毎日少し+週末にまとめて」という発想で調整していくと、現実的なプランになりやすいです。
過去問演習の進め方
過去問を解くときは、つぎのようなステップを意識してみてください。
- 最初は時間を気にせず、「解説を読み込む時間も含めてOK」と割り切る
- 2周目以降、「100分で何問まで解けるか」を少しずつ意識する
- 間違えた問題は、「なぜ間違えたか」を1行メモで残しておく
過去問の正答率が上がってくると、自然と自信もついてきます。数字の目安としては、科目A・科目Bともに過去問で7割前後を安定して取れるようになると、本番の合格ラインがかなり見えてきます。ただし、これもあくまで一般的な目安なので、自分の感覚と照らし合わせながら調整してくださいね。
通信講座とYouTube活用術
「独学だけだと不安」「テキストを読むだけでは眠くなってしまう」というIT未経験の人には、通信講座やYouTubeをうまく組み合わせた勉強法もおすすめです。
通信講座を使うメリット
有料の通信講座には、カリキュラムがあらかじめ組まれているものが多く、
- 何から手を付ければいいか分からない
- 自分で勉強計画を立てるのが苦手
というタイプの人には相性がいいです。動画講義+テキスト+問題演習がセットになっている講座なら、進捗に合わせて「今日はこの動画まで見る」と決めるだけなので、勉強習慣をつくりやすくなります。
YouTubeの使い方のコツ
YouTubeにも、基本情報技術者試験向けの解説動画や、IT未経験者向けの超入門コンテンツがたくさんあります。ただし、
- 動画だけを見て満足してしまう
- 内容の正確性が微妙なチャンネルに当たる
といったリスクもあるので、あくまで「分かりにくいところを補うためのサブ教材」として使うのが安心です。「この分野がどうにもイメージできない」というときに、信頼できそうな講師の動画を1〜2本だけ見て、理解のきっかけにするイメージですね。
ぼくのおすすめは、「テキストでざっくりインプット → 分からない部分だけ動画で補う → 最後は必ず自分の手で問題を解く」という三段構えです。動画を見たあと、その内容に関する問題を1〜2問でもいいので解いてみると、理解の定着度がかなり違ってきますよ。
費用面や時間の使い方は人によって事情が違うので、どの講座を選ぶか、そもそも講座を使うかどうかは、無理のない範囲で決めてください。高額な講座に申し込む前には、口コミや公式情報をよく確認し、必要であれば専門家や経験者の意見も参考にすることをおすすめします。
基本情報技術者試験をIT未経験から目指すまとめ

最後に、ここまでの内容をざっくりまとめておきます。IT未経験から基本情報技術者試験を目指すうえで、一番大事なのは「完璧を目指しすぎないこと」です。
- IT未経験でも、基本情報技術者試験は十分に合格を狙える
- 最初は分からなくて当然なので、図解の多いテキストで全体をざっくりつかむ
- 頻出分野に絞ってインプットし、早めに過去問演習にシフトする
- 勉強時間や合格率はあくまで一般的な目安として、自分の状況に合わせて調整する
「IT未経験だから無理」ではなく、「IT未経験だけど、ここから一歩ずつ積み上げていけばいい」というマインドで進めていけば、基本情報技術者試験は確実にあなたのキャリアの土台になってくれます。
このサイト「基本情報技術者試験LABO」では、n進数や算術演算、勉強時間の考え方など、IT未経験の人がつまずきやすいポイントをピンポイントでほぐす記事も用意しています。気になるテーマがあれば、あわせて読みながら、自分だけの学習ロードマップに落とし込んでみてください。
試験制度や詳細な出題範囲は変更される可能性があるので、受験前には必ずIPAの公式サイトなどで最新情報をチェックしてくださいね。キャリアや転職に関する最終的な判断は、必要に応じてキャリアアドバイザーや専門家とも相談しながら、あなたにとってベストな形を選んでもらえたらうれしいです。
